読書でなくリサーチするビジネス書
意志力
すぐにやった方が良いことが分かっているのに先延ばしをする
自分で決めておきながら我慢できずに自分との約束を破る
このようなことは誰でもあるはずです。
意志力とは、自分をコントロールして決めたことを成し遂げるチカラです。分けると「明確な目的を志すチカラ」「誘惑に負けず実行するチカラ」「衝動を抑えるチカラ」などのような3つのチカラの総合力です。
意志力は、古代の本能だけで生き延びた生活から進化し、互いに同じ目的を持って協力しながら社会を構築するために発達した思考です。
とはいえ、本能が消えてなくなったわけではありません。現代においても、意志力が本能に負けることが度々あります。脳科学でいえば意志力は前頭葉(オデコの内側)にあり、本能は脳の中心で外側になるほど新しく進化した部位です。
前頭前野は脳の部位で最も活発に働くところですが、最も早く機能が低下するところでもあります。では意思が弱い人は機能が低下しているのかというとそうではないようです。
意思が弱い人は、本能が活発に働き意志力を下げているだけなので、前頭前野を本能より活発にすれば良いということになります。
3つのトレーニング法
ではどうすれば前頭前野を鍛えることができかです。3つのトレーニング方法があります。
①自己認識を繰り返す
自己認識する習慣を身につけるのは、ノートに書くです。書き残すことは自分を認識する上で最もすぐれた自己認識法です。
例えば、我慢の失敗や先延ばしをしたとしたら、
・何を先延ばししたか?
・先延ばしした理由は?
・その時どんな状況だったか
・何を考えていたか
・どんな気持ちになったか
このように普段なら無意識に流すことを、面倒ですが掘り起こしてみて下さい。ノートに書くメリットは、自分がどんなことを我慢できないか、何を先延ばしにしているのかを視覚化できるのでターゲットが明確になります。
②少し努力が必要なことを繰り返す
前頭前野を繰り返し使うと脳細胞が活発になるので鍛えることができます。鍛えるには「我慢するチカラを鍛える」「行動に移すチカラを強める」この2つの方法があります。
私が行なっていた事例は、
「我慢するチカラを鍛える」のは、冷蔵庫にビールを一本だけ買っておき、飲みたい時でもできるだけ我慢します。
「行動に移すチカラを強める」のは、目覚めたらどんな時でも一番に白湯を飲む。
これらは小さなことのようですが、ハードルを低くしているだけで少しずつハードルを上げていけば、難易度が高くなっても取り組み方は同じです。
③マインドフルネス
雑念が浮かぶたびに呼吸に意識を戻すマインドフルネスも、前頭前野を鍛えるには効果的な方法です。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「先延ばしの悪いクセをこうして改善できた」
先延ばしのクセは作業興奮で解決
◇「良い学びは即実践しないと一生実践できない」
マインドフルネスのやり方
【小さな実践】
習慣化(継続)するには、課題のハードルを下げて抵抗を最小限にしてみる