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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ) / 講師

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

コラム

「コップの水の話シリーズ」【コップの半分の水】3

2019年6月5日 公開 / 2020年10月25日更新

テーマ:関係性コンディショニング

コラムカテゴリ:スクール・習い事

前回の「コップの中身」2に続いて、今回は3つ目の話をお伝えします。

コップ半分の水


リフレーミングの例でよく使われるのが、「コープ半分の水」

コップ半分の水を、「もう半分しかない」と捉えるのか「まだ半分もある」と捉えるかによって、同じ事象なのに結果が変わるという例えです。

一方向の見方しかできない人と多方向から物事を観る人の違いは、明らかに後者が転換を上手にできる人であり、人生を左右するくらい大きな差があります。

事象の捉え方で人生が変わります。

なので「引っ込み思案」→「慎重」と考えるのがリフレーミングですから、このように考えましょうと言っても、実際、受け止められないでしょう。

当たり前です、あなたも私も生まれてから付き合ってきたマインドセットが構築されているので、捉え方を変えるのは容易ではありません。

細かい部分を一方向からフォーカスする性格を、完璧にリフレーミングできるように置き換えるには無理があります。思考や言動にも習慣があり、習慣は一度に刷り込もうとしても脳は拒絶します。

このブログでは何度もお伝えしているように、習慣の置き換えは、ハードルを下げて少しずつ達成感を味わうということでしたね。

原因論と目的論


例えば、「赤ちゃんが泣いている」を観て、あなたはどのように思いますか? 

赤ちゃんが泣いている原因を考えるのが「原因論」で、赤ちゃんは、泣くことで何を要求しているのだろうと考えるのが「目的論」です。

どちらも間違いではありません。

医療や生産工場でトラブルが起きた場合は「原因論」で検証する必要がありますが、人間関係のトラブルの場合は「目的論」で考えた方が発展的です。

この原因論と目的論をお伝えしていると長くなるので、次回にお伝えします。

トレーニング


リフレーミングのトレーニング法として、事象を「原因論」と「目的論」に分けて考えることもリフレーミングを理解する上では必要な考え方です。

「1つの事象の全体を観察して、プラスとマイナスに分けて考える」この図のように、「飽きっぽい」というマイナスレポートから「どんなことが学べるか」「何ができるか」という目的論の観点で発想するのがリフレーミングです。

リフレーミング

コーチングで使うリフレーミング


コーチングしている際、クライアントがマイナスの観点で話しても、こんなプラスもあるよと、プラス要因を拾い上げてフレームを変える。或いは、ホントはこうしたいんだねとプラス刺激を与え続けます。

コーチは目的論でクライアントの、思い込みや歪曲したマイナスフレームのメガネをかけ替えるお手伝いをします。そうしていると、クライアントが日常的にプラスフレームのメガネで考える時間が増えてきます。

本当は◯◯したいんですね

◯◯がすでにできているんですね

などと、コーチがクライアントの言葉の中からプラスレポートの素材を拾い上げていると、クライアント言葉から希望や価値観が語られ始めます。そうして少しずつ目的論の思考に置き換えてゆきます。

原因論と目的論は、リフレーミングの軸になるので次回、詳しくお伝えします。


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。


「リフレーミング」
渋滞や信号待ちでのイライラ

「他人の評価なんぞクソくらえ」
意見や否定への呪文は・・・

「思考と行動を制御するのは」
ブレーキをかけるは・・・



【小さな実践】
日常の会話で目的論の観点で話すトレーニングをする

この記事を書いたプロ

小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会)

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