紐付け記憶

小橋広市

小橋広市

テーマ:ビジネスに応用する脳科学

今は特養で元気にしているお袋ですが、まだ一人暮らしをしていた頃の話です。ある日、実家に帰った時のこと、真夏だというのにまだホームゴタツが出ていました。片付けようとすると、お袋は「まだ寒い時がある」と言うのです。認知症のお袋には季節は関係なく、身体が寒いと感じたら暖めるという思考が働くようです。認知症になったばかりの時はお袋の行動が腑に落ちないことばかりでした。腑に落ちなかったことを「まぁ、いっかぁ」にしていると、後で何度も腑に落ちないことで悩まされます。 




クエッション




先日、あるセミナーに參加した時のこと。誰でも理解できるような簡単なことが、私は最後まで悶々として腑に落ちなかったのです。後で考えると、自分の「既成概念」が原因で腑に落ちなかっただけのことです。私は、腑に落ちないことがあったら、その場では「保留」にして後で考える習慣にしています。


すでに学んだ知識であっても、思い込みや概念などで、脳の記憶の引き出しにうまくアクセスできないことがあります。例えば、高齢になると知識も経験も豊富ですが、それに反比例するように、潜在意識の情報にアクセスし難くなり、中々言葉が出ないので「あの」、「これ」などのあれこれ会話になりがちです。




私たちが、普段、脳が使うエネルギーの目安は、意識活動5%、脳細胞の維持・修復20%、無意識活動に75%と言われています。これを見ても脳の無意識領域の引き出しを整理しておいた方が良さそうですね。


脳の引き出しを整理し準備しておくと良いことがあります。閃きが出やすい潜在意識と顕在意識の中間でリラックスし、無意識状態で揺れている時に、突然、既成概念が外れるので、これまで貯めておいた色んな断片情報が一瞬で繋がり閃きが生まれます。早い話、難しいことは顕在意識で考えない方が効率的ということですね。




【小さな実践】
脳の引き出しを整理するには、
新しいことを記憶する時と思い出したことを記憶する際に、
キーワードをタグ付けして引き出しに収める感覚をイメージする



 

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小橋広市(講師)

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