読書でいくら学んでも実践できない理由
あなたが講座や研修で登壇している際、講座の中か最後に質問コーナーを設けていると思います。参加者さんから質問された時、質問の内容がよく解らない時があります。内容にもよりますが「具体的にはどういうことでしょう?」と、逆にこちらから質問していませんか。これは正解でしょうか?
解らなければ質問者に質問するのは正解です。でも、質問者に誠実に答えようとして、あなた自身のあやふやな解釈で答えてしまうことはありませんか?そうすると質問者にとって、とてもあやふやな回答になってしまいます。
次にあるのが、質問者自身が、自分が何を知りたいのが明確になっていないことがあります。そんな状況で、いくらあなたが誠実に答えたとしても、質問者にとって本当に知りたい部分に刺さらないので、質問者にモヤモヤ感が残るだけです。
こんな時にとても有効な解決法があります。
それは、質問者が質問した内容を、あなたの解釈でフィードバックしてあげることです。つまり、「○○を応用するにはどうしたらよいのでしょうか?」という質問がきたとしたら、「○○を応用する方法を知りたいのですか?それともどのような時に応用するのかを知りたいのですか?」という、あなたの解釈で質問してあげると、質問者が本当に知りたいことが明確に引き出されます。ちょっとしたプチコーチングです。
一方で、こちらが質問はありませんか?と言った時に「シーン」ということがあると思います。勇気のある誰かが最初に質問してくれると、それが呼び水になりますが、どなたからも質問されない場合は、あなたの方から、講座の内容で解りにくかったことを補足説明したり、以前、質問があったことについて説明していると、それが呼び水になります。
実際、参加者さんは、モヤモヤ感があっても理解しているような気持ちになっているので、質問が見つからないことが多いのです。しかし、自宅に帰って他者に説明したり、自分で見直していると解らないことが出てきます。でも、その時点では、講師に連絡して質問することが事態、ハードルが高くなっています。
私が参加者として、講師として、両方の立場で出した結論は、講座の内容50%と質問20%で講座の目的が70%達成し、残り30%は参加者自身が実践することです。
【小さな実践】
質問は、質問の目的を明確にしておく