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小橋広市

元建築家。女性の起業サポートするコーチングのプロ

小橋広市(こばしひろ)

OFFICE SAELA

コラム

孤独という恐怖

認知症介護者の憂鬱

2018年5月6日 / 2018年8月22日更新

私がまだ認知症になったお袋を
受け入れられない頃に書いた日記を
読み返していました。









こんな内容です。


--------------ここから--------------

このところ、お袋の認知症が酷くなった。

例えばこんな調子だ。
ひろ(私のこと)が昨日、
夜中に10人くらい友だちを連れて来て
2階で騒いで眠れなかったとか・・

私の4人いる旦那のうち、
2人がどこに行ったか分からんとか・・

近所の人が朝の4時頃、
井戸端会議をして眠れんとか・ ・

コマ(ペットの猫)が
いつもは二匹いるのに一匹しかいないとか・・


実家に帰る度に
こんな妄想劇場が繰り返される。

恐らく過去の記憶を繋ぎ合わせて
新しいストーリーを作っているのだろうが、
妄想の中には真実か妄想か分からないものがある。

そんな時、私は返事に戸惑い、
いつものように妄想劇場に付き合って演技するか
まじめに対応するか迷い、イライラする。

このイライラが始まると、
普通ならスルーできる彼女の言葉に突っかかるようになり
そんな自分にもイライラし、イライラループに入るのだ。

そのイライラが頂点に達すると、
私自身も妄想を生み出し
試されているような気さえしてくる。

こんな私をお袋の目から観ると
不可解に感じて不安になるのかも知れない。

頭で理解できていても
行動できないことはたくさんある。

私の潜在意識の中にある「何かが」行動を妨げている。
今は解らないが、焦らずに付き合っていくつもりだ。


そう言えば、この間、お袋が泣くように
「財布の中に1000円しかないので死んだほうがええ」
と言っていたが私が財布を確認すると、
財布のカードを入れるところへ
小さく折りたたんだ1万円が2枚出てきた。

お金に執着するのは
お金で苦労してきたからだと理解できるが、
もう少し探してくれよと泣ける思いになったが、
もう何年かすると、こんなことも良き想い出として
懐かしむことがあるだろう。

--------------ここまで--------------


今、読み返してみると
本当に懐かしくもあるのですが、
お袋の妄想は、彼女の人生そのものに感じます。

人は感情で行動すると言います。
私がその頃に観ていたものは、
お袋の感情であって、想いの本質ではなかった。


お袋がいない実家に
数日、独りで過ごしてみて初めて
お袋の孤独を経験しました。
本人にとって、不必要な部屋は
よけい孤独を煽ります。

お袋が入院して、私ひとりで
実家で過ごしたこともありましたが、
住人が帰ってくる部屋と
もう帰ってこない部屋では
居心地がまったく違うのです。


歳を取るほど自分の存在感が気になるもの
もう少し、お袋の孤独を理解してやっていたら
違う介護ができたような気がしています。




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