左と右のY字路選択
睡眠時間は、
一生の3分の1と言われているけど
睡眠時間が8時間としての仮説なので
個人差があります。
昔、ピアノを習っていた頃の話。
どんなに練習しても
どうしても引っかかるコード進行があって、
初見の譜面にこのコードがあると
「この曲は弾けない」と諦めるほど苦手。
ある時、
どうしても弾きたい好きな曲の中に
この苦手なコードがあり、
何とかそのコードを使わなくすむように
譜面を書き換えたりしたのですが、
曲のイメージが変わってきてダメ。
コードを克服するしかないと再チャレンジ。
やはり弾けません。
何度やっても同じ。
他のコードまで引っかかり始め、
その日は諦めて寝ることにしました。
布団に入っても弾けないことが頭から離れず、
悶々としながらいつの間にか寝てました。
翌日、仕事から帰ると
昨日のことはすっかり忘れ、
いつもの時間に、ピアノの練習を始めたところ
いつも止まる苦手なコードが初めて弾けたのです。
何度か弾いてみて、少しもたつきますが
止まることもなく弾けるのです~♪
他にもこんな事例がありました。
前職の建築の設計で、
狭小住宅のご依頼の中で、部屋の間取りが
どうしてもお客様のご希望に添えず
何度検討しても良い案が浮かびません。
予算をアップしてもらうか、妥協してもらうかを
もう一度お客様と打合せしようと
その夜は早く寝ました。
朝、目が覚めてウツラウツラしている寝床の中で、
突然、間取りのヒントが閃いたので
忘れないうちにすぐスケッチし、3時間ほどで
お客様にとって理想的な間取りができました。
ピアノのコードが弾けたのも、
理想的な間取りができたのも、
実は、こんな理由があったのです。
睡眠というのは、
身体の組織を整えるだけではなく、
起きている時に得た知識や体験を
潜在意識の中で整理しています。
この事例のような現象を
レミニセンス現象といいます。
レミニセンス現象とは、
集中力の低下や「飽き」「概念」など、
記憶の整理を邪魔する要素がなくなった時、
つまり、睡眠中に潜在意識の中の膨大な情報を
整理し想起しやすくなった時に起こる現象。
今回の事例では、
睡眠中に潜在意識の中で
細切れになっている情報がリンクして
閃きやテクニックの精神的なブロック解除に
繋がったのですね。
顕在意識は脳全体で言えばわずか数%ですが、
潜在意識の中には膨大な経験や知識が点在し
それらがリンクすると、とてつもない能力が発揮されます。
脳も身体も睡眠中に整えているので
睡眠がいかに大切かがこれで分かりますよね。
【小さな行動】
睡眠の直前に頭の中で問題や課題を整理しておく
目が覚めた時、それをもう一度整理してみる