6ヵ月になる娘が居ます。私に母性が有るのか不安です。育てていけるのか不安です。
「親ー子の関係」は幼いころはそれこそ「子どもの命の絆」です。自分一人では生きていけない赤ちゃんは養育者から離れることはできません。ですから一体化して密着関係にならざるを得ません。しかし次第に成長し、一人で行動できるようになってくると今度は自分の自由を制限する存在になってきます。
赤ちゃんを胸に抱く母親は、むずかる赤ちゃんを抱きかかえて腕の外に落ちてしまわないように愛情と保護によって抱きかかえるのですが、そんなことを知らない子供にとって見れば自分の自由を制限し束縛する存在と見えてしまいます。
もちろん母親にとって胸に抱く「子どもの安全を願う」ことはごく自然な発想ですが、子どもの側に立つとそれは残念ながら自由を奪い束縛する存在となってしまうのです。
それがさらに長じて、いや今や大人となった子供にとっても、イメージの中では常に内なる「親ー子関係」から逃れられなくなることがあります。こうなると「大人になった個人としての関係」にまで成熟出来ずに、「親に対する子供」という立場から抜け出すことができなくなってしまいます。
もしあなたがそういう関係にいると気が付いた時、現実の母親と自分が一人の大人としてどう付き合うかと問う前に、まずは自分の中の「内なる親ー子関係」を見直すことから始めることが必要でしょう。
この「内なる親(特に母親)」との関係を見直す時、何をどう考えればよいか、今回はその「内なる親」との関係の見直しについて考えてみました。
どうぞご覧ください。
➤最新ショートコラム 「内なる母親」との対決を考える
*最新ショートコラムの中のテーマ「アダルトチルドレン、親と子の関係の苦しむ時」からご覧ください。