「答えのない道徳の問題 どう解く?」が面白い!
先日、たまたま寄った本屋で思わず表紙の絵に目を奪われて買った漫画がこれ
タイトルは「前科者」原作は香川まさひとさん、作画は月島冬二さん、小学館より(写真は Amazon より)。
この表紙の若い生真面目そうな女性のまなざしに思わず引き付けられて買ってしまいました。でも読んでみて納得。罪を犯すに至った人の人生を冷静に、そして生真面目に見つめるまなざしは、物語や作画の隅々に感じさせてくれる作品でした。
私はカウンセラーという仕事をしていることから、様々な出来事の背景にある様々な思いを感じさせてもらう経験がたくさんあります。罪を犯すという出来事の背景にも、その人のそれまでの生き様や家庭環境などが複雑に影響を与えていることがあります。単に「犯罪という行為を行った」犯罪者という単語でひとくくりにできるものではないことはこの漫画からも痛いほど伝わってきます。
罪を犯して、それを償って仮釈放された人に寄り添い支える保護司という仕事は、単に相手を支援するということだけではなく、自分自身の生き方も賭けた大変な仕事だと思います。
改めて人と関わることは自分の人生を問われることなんだと実感させてくれた作品でした。
興味のある方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。