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岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

対人関係・自己像・感情の不安定さに特徴を持つ「境界性パーソナリティ障害」

このテーマでは、いくつかのこころの問題について簡単な説明をしてます。もしかしたら自分が当てはまると思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、くれぐれも自己診断せずに、気になる場合は必ず信頼できる専門の医師に受診してください。私たちカウンセラーは診断はできませんが、メンタルなケアが必要な場合はお力になれるかもしれません。ご相談下さい。

さて今日取り上げるのは「境界性パーソナリティ障害」。これは対人関係・自己像・感情に関する不安定さや衝動性が特徴のパーソナリティ障害を言います。簡単にまとめると 対人関係においては、1)見捨てられ不安(対人関係で見捨てられるのではないか、という不安) 2)理想化とこき下ろし(関係が深まると相手が「自分のすべてを受け入れてくれる理想的な存在」だと思い込み、その思い込みが裏切られたと感じるやいなや逆に相手をこき下ろすように攻撃し始める)、 自己像に関しては、1)同一性の混乱(自分自身と言うものが安定した存在であると感じられない) 2)空虚感  感情については  1)自己を傷つける可能性のある衝動性や自傷行為、2)または自殺行為  3)感情がコロコロと変化する不安定さ  4)怒りの制御の困難 5)一過性の妄想様の肝炎や解離症状 などの内項目の内5つ以上が当てはまる場合を言います。 

人間関係が上手く行かずに、自傷行為や自殺未遂を繰り返したり、感情が不安定でコロコロ変わり、相手を理想化したと思って依存してみたかと思うと、裏切られたと言ってこき下ろしたりする不安定さを持っているというわけです。

この境界性パーソナリティ障害の主人公が出てくる映画として「17歳のカルテ」と言う映画がありますが、興味ある方はこちらをご覧ください。

あやしうこそものぐるほしけれ 映画 「17歳のカルテ」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/52565/
映画「「クワイエット・ルームにようこそ」:おもしろうて やがて悲しき映画かな
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/52739/

これ以外にもいくつか映画となった作品はあります。それはこのパーソナリティ障害の方の行き方がドラマチックで、過激な側面を持っているからでしょうね。ただし、過激な行動に走らなくても、空虚感や自分のなさに苦しむタイプの方もいらっしゃいますので、あまりステレオタイプの理解はよろしくないかもしれません。

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