汝の哀しき性(さが)に泣け
久々に大変面白い本を読んだので紹介します。それはこれ。
【八歳 心に刻みつけなければならない】
その日のこと、ちょうどベッドに横になった時に、その思いが浮かんだのです。その時私は突然気が付いたのです。自分が存在していることに・・・・(中略)・・・私は今になって初めてそのことを自覚したことに驚き、そしてまったく特別な精神発達の一歩を踏み出したのに違いない、とはっきり自覚しました。「ぼくはぼくだ」が、この体験を最も適切に叙述していると思いました。この体験は極めて強い印象を残したので、初めてこのような考えが浮かんだときまさに私が八歳であったことも、しっかりと記憶に刻み込まれています・・・
これはある男性が八歳の時に、初めて「ぼくはぼくだ」と自覚した瞬間を振り返った証言です。「ぼくはぼくだ、私は私だ」「他の誰でもない私が、今ここにいる」と自覚した瞬間の思い出を一般の人達から集めてけいさしている本が、この「子どもの自我体験」という本です。
あなたはこう言う体験はありましたか?実は誰でもこう言う体験をしているはずなのですが、実際にその思いを自覚して記憶している人は少ないかもしれません。それだけに、読み進めていくと驚くような生々しい実感を込めた体験がたくさん掲載されています。読んでいて興味深さと人生の輝く瞬間を追体験させてもらうようで、思わずぞくぞくしますよ。
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