「こころもからだ　　からだもこころ」

「ここだって　からだです」」というフレーズは、故・中島らもさんがある製薬会社のために書いたコピーですが、私はそれをもじった「こころもからだ　からだもこころ」という言葉が好きです。

「こころ」と「からだ」が別々なものであるという考え方を心身二元論といいますが、私はつくづく最近は心身一元論者なのです。何しろ身をもってわかる。自分がストレスがたまると必ず体調の不良につながるのですから、嫌だってそう実感しますよ。

あなたもそうではありませんか？もっとも心の問題すべてが、何かの身体的疾患を引き起こすという「記号的」なあらわれ方はしませんね。ただ、あぁ自分が今、こういう不調でいるときの原因はたぶんこれだ、という実感的な相関関係はつかめます。

だから体調が悪い時は、私は腹式呼吸をまずやって気持ちを落ち着かせ、そのうえで見よう見真似の自律訓練法や全身的弛緩法、ストレッチなどで対処します。身体のほうから心に働きかけるという手は結構有効です。

さらによくやるのは、イメージを使う方法。心の中でイメージを使ってストレスに対処します。
これについては次回私のやっている具体的な方法を紹介しようと思っています。

人間というのは不思議なもので、いろいろな要素から成り立っている存在ですね。「こころ」「からだ」「イメージ」、それ以外にも当然「環境」というものも大きく影響します。
心理療法の世界に、様々なアプローチが存在するのも当然だ、と思う次第です。