汝の哀しき性(さが)に泣け
皆さんは、自分を支えたり励ますための「座右の銘」的な言葉をお持ちですか?
自分の考え方や生き方のポリシーを端的な言葉で表したフレーズです。こういう言葉を持っていると、グラつきそうな場面でもブレずにいられることが多いようです。
私の場合、特にカウンセラーという職業柄、いくつかの自分を支える言葉を持っています。そのうちの一つがこれ。
「あせらず、あわてず、あきらめず」略して「3つの“あ”」と自分では呼んでいます。
「あせらず」:これは「何とかしようと焦らない」ということです。カウンセラーに限らず教員などの人相手の職業の場合、「自分が何かを成し遂げる」という仕事ではありません。相手の方に、相手の子どもが自分の力で成長してくれるお手伝いをさせていただくという仕事です。ただ、「自分でするのではなく、相手の成長を待つ」というのが時と場合によっては大変辛抱が必要なのです。「何とか相手を変えよう」と焦ってみてもそう思うようにはいかないのです。
「あわてず」:これは「何があってもあわてない」と言うことです。これも大切な心得の一つ。対人支援の大原則「役に立てなくても、害だけは与えるな」に立つと、私の関わりが相手の方にどういう影響を与えているかを常に考えておく必要があります。そのためには常に「最悪の場合を想定して対策を考えておくこと」です。
カウンセリングの経過には思いもよらない出来事やアクシデントは起きがちです。そもそも今の状況に変化を与えようとする営みですから、色々なバランスが少しずつ変わってきても不思議はないのです。「こんなことは考えても見なかった」「一体どうすればよいかわからない」と途方に暮れることもありますが、出来るだけその回数は少なくありたい。ですから「何があってもあわてず、冷静に状況を見て腰を据える」ことが大切なのです。
「あきらめず」:これも忘れてはならないことば。「何ともならなくても、諦めるな」。最初の「焦らず」に共通するかもしれませんが、人が変化・成長するということはそう簡単に行くものではありません。一見、何にも変わらない日々が続いてあきらめたくもなります。しかし考えても見て下さい。冬の寒さにまるで凍えて枯れたかのように見える木々の中で、生命力は着々と春の準備をしています。「いつまで続くぬかるみぞ」という気持ちにもなりますが、決してあきらめてはいけません。それこそ「あきらめたらそこで試合終了」なのです。
私が日々迷い途方に暮れる時に、自分を支える基本原則「あせらず、あわてず、あきらめず」を紹介しました。皆さんはどういう言葉をお持ちですか?
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