<身体症状症> 身体の不調が気になって頭から離れない
最近よくお目にかかるさまざまな問題についてこれから少し取り上げてみようかと思います。
ただし私は臨床心理士で、医者ではありません。ですから、疾患を診断する立場ではありません。また、もしあなたこれから述べていくような症状に当てはまるとしても自己判断せずに、お近くの信頼できる病院に行って専門の診断をしてもらってください。
きっと悪く言われているにちがいない「社交不安症/社交不安障害」
最近の若者の特徴に、他人に対する感受性が両極端な面があるように思います。一つは「KY」などと言われるように、周囲の空気を読めずに相手の気持ちに気が付かないタイプ。そしてもう一つは、「相手がどう思っているのか」を極端に気にするタイプ。
前者は「発達障害」などに多く見られますが、後者は「社交不安症/社交不安障害」といわれます。そもそも日本人は相手の人の気持ちを察する文化を生きているので、多少は気にしがちなところもありますが、それが行きすぎて「きっと悪口をいわれているのにちがいない」とか「失敗したらバカにされる」などという不安が高まりすぎて日常生活を脅かすようになると本人としては大変困ります。もしかしてあなたも気になって仕方がないのではありませんか?
そういう風に周囲が自分をどう思っているか、悪く思われているのではないか、と気になって仕方がない状態が長く続き日常生活に支障がある時は、「社交不安症(以前は「社交不安障害」と呼ばれていました)」と呼ばれる状態かもしれません。
では「社交不安症」とは具体的にどういう状態なのでしょうか。アメリカの精神医学会の出している「精神疾患の分類と診断の手引き(DSM-5)の診断基準から抜粋します。
<社交不安症/社交不安障害>
A.他者の注目を浴びる可能性のある1つ以上の社交場面に対する、著しい恐怖または不安。 例として、社交的なやり取り、見られること、他者の前でなんらかの動作をすることが含まれる。
B.その人は、ある振る舞いをするか、または不安症状を見せることが、否定的な評価を受けることになると恐れている。
C.その社会的状況はほとんど常に恐怖または不安を誘発する
このような症状が6ヵ月以上続くこと、などが挙げられます。
最近はSNSなどでやり取りをするのが普通になっていますが、文字の裏にある感情を察するためにあれやこれやと思い悩みますね。自分がラインのグループから外されやしないかと発言にも誤解を与えないように気を使います。ですから大変人づきあいにエネルギーが消費さてしまいます。もしあなたが周囲の人のことが気になって仕方がなくなり、集団に参加できなくなったり、人の目が気になって緊張が高まりすぎて不自由なようだったら、どうぞご連絡ください。ご一緒にどう対処していくか、考えていきましょう。
◇◆◇ こういうことでお困りではありませんか?
<双極性障害 Ⅰ型・Ⅱ型> ~躁病エピソードとは?~
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55153/
<双極性障害> ~抑うつエピソードとは~
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55313/
「吃音」を巡るアメリカの社会実験動画「あなたなら どうする?」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55316/
父娘が躁病エピソードを語る「パパは楽しい躁うつ病」
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55321/
「心が雨漏りする日には」中島らもさんの躁うつ病エピソード
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55448/
「抑うつ障害群」の中の「重篤気分調節症」について
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/55612/
誰でもがなりうる可能性がある「うつ病」
<社交不安症/社交不安障害> きっと悪く言われているにちがいない
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54750/
人からどう思われているかが気になって身動きできなくなったA君
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54853/
<全般性不安障害>色々なことが気になって仕方がない
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54859/
本当にこれが怖いんです <限局性恐怖症>
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54983/
<選択制緘黙> 「話さない」のではなく、「話せない」のです。
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54987/
<身体症状症> 身体の不調が気になって頭から離れない
http://mbp-japan.com/hyogo/officekishii/column/54991/
うつ・発達障害・不登校・不適応等のお悩みに カウンセリング・オフィス岸井
□■□■□■□■ 【カウンセリング・オフィス岸井】□■□■□■□■
☆初回面接は無料です☆
JR・阪神「元町」阪急「花隈」神戸市営地下鉄「県庁前」駅からいずれも徒歩5分
電話:090-1243-9646 メールはホームページからもできます