こころの問題<4> 「健全な自己愛」と「ほどよい自信」
小学校に入り、2年・3年と成長していくにつれての子どもの成長ぶりは目を見張るものがあります。
最初は戸惑っていた集団生活にもなれ、自分の役割や社会性も身についてきます。
もっともこの段階で大変な苦労をする子どもたちもいます。それは対人関係上の困難を抱えた子ども体であり、彼らについては特別な支援や周囲の理解を進めていく取り組みが必要とされます。
一方で比較的スムーズにこの段階に適応出来た子どもたちにとってもこの数年間は、大変重要な時期だとも言えます。
それは知的な面の発達と並行して、イメージの世界を膨らませていく時期だということです。
興味関心が広がり、自分の趣味や好みの幅が広がってくるので、いわゆる「自分の世界」が膨らんでくるのです。
例えばサッカーや野球などのスポーツに興味を持って取り組み出したり、少し成長の早い女の子ならば年上の女子にあこがれて、オシャレや服装にも興味が湧いてくるでしょう。
この段階では、まだ現実的な要素は無視して自分の世界や夢に胸膨らませることが大切です。
自分に対する可能性を信じて、ある意味バラ色の世界に住んでいても良いのです。
最近はどうもこの段階の「バラ色の世界」を十分に味わえていない子どもたちも見受けられますね。
しかし、この世界に対する「バラ色の錯覚」こそ、生きる力の源泉なのです。
ぜひ子どもたちの世界や夢に耳傾けてあげて下さい。
「そんな夢みたいなこと言っていないで、勉強していい中学・高校・大学・会社を目指しなさい」なんていわないでくださいね。
現実的なことに直面するのは、もう少しあと。
必ず、錯覚から目が覚めざるを得ない時期がきます。
それまでは、「バラ色の人生」を十分に満喫させてあげて下さい。
生きる力を育てるために!!
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