「名ばかり管理職」のコラムが記事になりました。
旅行業界大手のHISが、東京労働局より労働基準法違反で書類送検されました。社員2人に対して、時間外・休日労働労使協定の上限を超える時間外労働をさせていた、ということです。HISは、2010年から2014年度の5年間で、合計10回以上の是正勧告を受けていました。
通常、時間外・休日労働労使協定の上限を超える労働をさせたとしても、いきなり書類送検はありません。まずは、是正勧告を出して、改善を促します。それを10回も出されてまだ改善がなされないということは、改善する意思が無いと判断されてもやむを得ないでしょう。それ故、悪質ととらえられて書類送検されたとものと思われます。
先月(5月)から、書類送検された企業は、厚生労働省のホームページに名前が公表されることとなりました。毎月更新して1年間は、掲載され続けてしまいます。
ただでさえ、人手不足の中、名前まで公表されてしまえば、採用も覚束なくなります。
長時間労働の是正には、政府も本気になっています。労働基準監督署から是正勧告など出されましたら、真摯に受け止め、改善するよう努力してください。高をくくっていると送検されかねません。