副業から独立へ ~本気の人への伝言マガジン~ 独立開業者とサラリーマンの一番大きな違い

松本尚典

松本尚典

テーマ:副業 起業 独立


1、はじめに


このコラムの目的


前回のコラムで、僕が副業からスタートし、副業を発展させてサラリーマン会社役員から独立し、自分の企業の社長から、自分が投資する企業グループのCEOへと、歩んできた道のりをお話ししました。

今回は、今、サラリーマンでいらっしゃる方を読者の対象に想定して、サラリーマンとして成功することと、独立開業して成功することの成功のファクターが、どこが一番違うのか、ということについて書いて参ります。

このポイントをしっかり自覚することが、副業に限らず、脱サラをして独立して成功するには、不可欠なのです。僕が、経営コンサルタントとして、これまで経営を支援し、成功をさせてきた独立事業者の方は、例外なく、このポイントを自覚し、それを乗り越えてきた方々です。

2、サラリーマンの成功を考える


さて、それではサラリーマンの成功ということから、まず考えてみましょう。

サラリーマンの成功は、スペシャリストである分野を持つこと


サラリーマンで成功する人(つまり企業で、昇進し、昇給や高い賞与を受けることが出来た人という意味です)というのは、結論からひと言でいえば、自分のスペシャリストの領域をしっかり持っていて、その能力を発揮する職場に恵まれた人、です。

企業の組織は、構成員の強みを引き出すためにある


企業というのは、組織で出来上がっています。組織というのは、分担制の単位の集まりです。

営業部門、開発部門、生産部門、管理部門、情報システム部門。

正常な組織は、必ず、これらのような細分化された部門から成り立っており、その部門ごとに、指揮命令系統があります。そして、そこで働く人は、その組織の目標に対して、どれだけ貢献したかで、評価がなされます。

つまり、サラリーマンでより高い評価を受ける人というのは、特定の部門の目標に貢献できる人、ということになります。

そして、よい組織とは、構成員の強み、つまりスペシャルな能力を引き出せるのです。

例えば、営業部門であれば、会社の業績を担い、その業績目標を達成することで評価を受けます。

業績達成には、契約を多くとる必要があるかもしれません。そうすると、契約の見込み顧客を出来るだけ幅広く獲得し、その見込み客を効率的に見極め、商談交渉を確実に詰め、契約成立効率を上げる必要があります。このような行動に優れた方が、営業部門では高く評価されます。営業のスペシャリストが、営業部門では高く評価されます。

そしてよい営業組織は、優れた営業マンの能力を十分発揮させられるベースを与えるものです。

一方、サラリーマン社会で、評価を受けにくいタイプというのは、所謂、特別なスペシャリスト領域を持たない人か、あるいは、上記のような「優れた」組織になっていない「駄目な」な組織に入ってしまった人、です。

大学でも、別に、専攻した学科を極めておらず、職を転々として、色々な職をやってしまったという方。残念ながら、このような方の場合、正常な組織のサラリーマン社会では、評価を受けることが難しいのです。

特定の部門の業務に特化し、そこにロックオンして、キャリアを構築してきた方は、その特化している分野が狭い人ほど、転職しても高収入が得られます。それは、サラリーマンを必要としている「組織」というものが、細分化された部門という単位で成り立っており、その部門単位での目標を達成することを、サラリーマンが求められるからです。

大学でも専門分野をスペシャリストと呼べる領域まで到達せず、なんとなく営業マンになり、それも中途半端で、色々なことをやってしまったという場合、正常な組織の転職先での面接等の評価は、どんどん下がっていきます。そうなると、正常な組織を有する優れた企業には入れなくなり、このような正しい人事評価を行う機能がない「異常」な組織に入るしかなくなります。このような異常な組織は、概して、社内教育も未整備ですので、仕事を続けても、成長がありませんし、スペシャリストになることもできません。

決して、このような方が仕事人として、駄目なのではありません。組織というものに属して、組織単位で専門性を発揮し、評価を受けるという、サラリーマンの評価基準に適合していないため、正常な組織で評価が受けられないか、受ける機会を逸してしまったのです。

つまり、サラリーマンでの成功は、自分にスペシャリストとしての専門領域が明確にあり、かつ、その領域での貢献を明確に評価基準にして評価をしてくれる、優れた組織力のある企業に入ることで得られます。

多くの人が、大学や大学院で専門教育を受け、資格を取得することを目指すのは、このためです。そして、その能力を高く買ってくれる優れた企業に就職を目指すのも、それはサラリーマンの成功への近道だからです。

3、独立開業者の成功を考える


さて、これから独立開業をして成功する社長の成功を考えます。

独立して成功する人は、サラリーマンとして優秀な人ではない


結論から言うと、独立開業して成功する社長の成功は、上記のサラリーマンの成功と、かなり違います。サラリーマン時代、非常に高い評価を組織から受け、自信をもって独立し、大失敗をする人を、僕はこれまで数多くみてきましたが、ほぼ、例外なく、この人たちは、サラリーマンでの成功と、独立事業者の成功の違いを、明確に意識してこなかった人といえます。

結論からいえば、独立して成功する人は、スペシャリストではなく、「バランス感覚に優れたジェネラリスト」です。

サラリーマンとしては評価を受けにくい、色々な職を転々としてしまった人も、異常な組織に入ってしまって、スペシャリストになる機会を逸しまった方も、その過程で優れたバランス感覚を身に着けていれば、独立して大成功する可能性があるのです。

独立開業すると、その仕事の範囲は非常に広い


サラリーマンから独立をすると、まず、最初に独立開業した皆さんが言われるのは、「サラリーマン時代と比較して、やることがあまりに幅広すぎる」ということ。

サラリーマン時代には、自分の部門の目標を明確に意識し、その目標に集中することが成功への道でした。しかし、独立をすると、これはできません。

商品の開発、商品の調達、業者さんとの交渉、営業活動、商品の価格設定、商品プロモーション。そして、ヒトの採用や教育、労務管理、資金の調達や管理、財務そして税金対策、契約やクレーム処理・・・。

これらすべてを、自分で配慮してやっていかなければなりません。

商品の開発に熱中し、営業が弱まれば、経費が売上を追い越して瞬く間に赤字になり、資本金を食いつぶし、資金に窮します。

一方、営業に注力をしすぎて、新商品の開発を怠れば、気づいたときには、大企業の競合が参入し、到底、営業力ではカバーしきれない価格戦を仕掛けられ、売り上げに大打撃を受けます。

ヒトを採用しっぱなしで、教育をしなければ、会社のナレッジの力はどんどん弱まり、成長性のない企業になってしまいます。売上に注力するあまり、従業員に過酷な労働を強いれば、加重労働で、労働監督署の介入を受け、経営に大打撃を受けるでしょう。

領収書を、経理や税理士さんの事務所にほおって処理を任せ、財務を自分で戦略的に考えることを怠り、法人税を圧縮することばかりを続ければ、純資産の利益剰余金が何年たっても蓄積されず、資金が必要になったとき、銀行から、資金調達すらできない企業になってしまいます。

つまり、こういうことです。

独立自営業では、経営の全領域を把握し、バランスよく、将来を見越した戦略性をもって、経営ができる人、が成功します。

特定の領域にスペシャリストとしての能力を持っている人の場合、どうしても自分の強い領域に視点が偏ります。

自分の強い部分で勝つというサラリーマンと違い、会社というのは、「社長の弱い領域から倒れてしまう」ということを、明確に自覚することが、独立開業をする人には、絶対必要なことなのです。

特定の専門性のある仕事は、その領域に強い部下を採用育成して任せる。そして、自分は、会社全体の将来と事業の戦略や計画や、全社の領域をバランスよく調整することができる。

これが成功する、独立自営業の社長像です。

4、サラリーマン意識からの脱却が、独立の成功には必要


サラリーマンから独立して、自営業者として成功したいと考えている人は、どのような事業を行うにせよ、上記の違いをよくよく意識して、自分をサラリーマンの意識から変革してゆく必要があります。

戦略性も戦術性もある。
生産管理も営業もできる。

取引先との交際も得意なら、経理や財務にも明るく、財務諸表も読める。
労務管理や法務にも精通していれば、部下のフォローも上手で、部下から慕われる人徳がある。

こんなヒトを目指す必要があります。

しかし、人間、そんなオールマイティなヒトは、そういません。誰でも、弱い部分はあります。

僕は、長年、経営コンサルタントや大企業の中の役員としての経験を通して、企業の全領域にバランスよく精通することができるようになりました。そのため、僕は、自分が顧問についた企業の社長の弱い部分を、自分が補うようにして、成功させることができるようになりました。

これが、僕の経営コンサルティングの最大の強味です。

[囲み装飾]松本尚典の中小企業経営者支援コンサルティングサービス

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企業の社長の場合、自分が弱い部分を、僕のような専門コンサルタントの経営参謀や、スペシャリストの部下をつけて、これを補うことができます。

つまり、成功する社長というのは、自分の弱い部分を自覚して、それを補ってくれる参謀や部下を、上手く使いこなすことができる人なのです。

サラリーマンの皆さんは、この点を自覚し、そのような能力を養っていけるような準備として、副業に取り組むべきなのです。

これがサラリーマン意識から、独立開業への意識の変革に必要な心構えです。

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