腹筋をしても、お腹がへこまない!その理由はお腹まわりの〇〇にあり!
こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。
姿勢や体の動かし方の修正を通じて、
腰や膝の動作痛を改善したり、
スポーツやダンスなどのパフォーマンス向上をお手伝いしています。
そんな私が、今回はピラティスによって
体幹のインナーマッスルを
効果的に鍛えるための考え方をお話したいと思います。
ピラティスとは、脊柱の安定化を図るエクササイズと
テキストなどに書いてあります。
かつては負傷兵のリハビリのために考案されたものだそうです。
アメリカでセレブが行ってから認知度が上がって、
ポピュラーなエクササイズの一つになっています。
ピラティスと、腹筋&背筋エクササイズとの違い
腹筋背筋エクササイズは、体を起こす動作などによって、
どちらかと言うと皮膚に近いところにある大きな筋肉を使う事を目指しますが、
ピラティスはそういった筋肉にはあまり作用しないよう、
もっと中の方の細かい筋肉を使う事を目指します。
なので、動作的には似ていても、その動かし方はより繊細さが求められると思います。
ピラティスを、
”骨の動かし方をトレーニングするエクササイズ”と考える
現在行われているものをみると、
教える人が多くなって形を変えていっているようで、
正直腹筋や背筋のトレーニングと変わらないものも多いようにも感じますが、
ピラティスのエクササイズ種目をみると、
単なる筋トレで済ませては非常に勿体ないエクササイズなんです。
ピラティスのエクササイズ動作をきちんと掘り下げると
背骨やその周辺の関節の機能向上を考えたものになっているのがわかります。
「脊柱の安定化」をもたらすには、
周辺の筋肉を鍛えるのではなく、
脊柱をより安定した状態に積み上げる事がより効果的です。
例えば積み木をより安定させて立たせるなら、
積み木をきちんと積むはずですよね?
いい加減に積んだまま、何かで固めるような事はしないですよね?
ピラティスは、より積み木をきちんと積んで安定させるように、
"背骨その他骨格を正しく動かし、積めるようにしていくエクササイズ"
というのが本来の姿のように思います。
骨を正しく動かせば、
インナーマッスルは自然に正しく鍛えられる
ではピラティスで体幹の筋肉は鍛えられないのか?
と言えば、そんな事はありません。
体幹のインナーマッスルを必要なだけ鍛えてくれます。
インナーマッスルは、
筋肉の中でも最も骨に近いところについています。
最も大きな役割は、骨・関節を支える役割です。
肩甲骨まわりや股関節まわりにあるイメージがありますが、
背骨のまわりに付いているのもインナーマッスルです。
(マグロの中落ちの肉みたいについています)
筋肉は骨格を支え動かす為にありますので、
体を正しく動かす事をきちんとやっていくと自然に筋肉は使われます。
関節の機能通りに体を動かせれば、
動かした範囲だけ筋肉は使われて鍛えられます。
筋肉を鍛える事を第一に考えるのではなく、
骨を正しく動かした結果、バランス良く筋肉が鍛えられるという、
筋トレは2次的効果として考えるといいと思います。
先にも言ったように、インナーマッスルは関節に最も近接しています。
仮に体幹のインナーマッスルを鍛えたいというのであれば、
まずは1番芯の部分である背骨まわりからがベストです。
背骨まわりのインナーマッスルを鍛えるには、背骨を動かす事です。
背骨は前後左右に曲がり、回す事も出来ます。
その機能を理解し、正しく動かす事で
背骨を支え動かす機能がインナーマッスルについてきます。
骨を動かす事が筋肉の機能向上を促し、
結果「脊柱の安定化」をもたらす事になる訳です。
ピラティスの意味を理解すれば、姿勢づくりもよりスムーズに!
という事で、ピラティスを今回取り上げて、
どう行う事でピラティスの目的・
「体幹のインナーマッスルを鍛える」が効果的になるかをお話しました。
今回は理屈になりましたが、
次回から具体的にピラティスの種目を取り上げて、
どういう意識で行えばいいのかや、
上手く出来ない人はどこが問題なのかをお話していきたいと思いますので、
ぜひご覧ください。