外反母趾の痛みは姿勢を改善すれば予防&改善出来る ~体を”上へ持ち上げて”歩いてみよう~
こんにちは。
今回は歩き方についてのお話です。
「歩き方が良くないと、姿勢は一発で崩れる」
「正しい歩き方こそが、正しい姿勢をつくり、維持する」
私が13年の姿勢・動作指導で得た一つの結論です。
ここに体をどう持っていくかを、今も試行錯誤している訳ですが、
正しい姿勢をつくる事も大事だが、その姿勢を維持し、
体のコンディションを整えて維持するために
「正しく歩けること」が欠かせない事だというのは
どうも揺るがないのではないだろうかと思っています。
どういう歩き方が正しいのか・・・?
それは、正しい姿勢を維持出来る歩き方ということになりますが、
それはどういう歩きなのか・・?
これを追求しなければいけない訳です。
そこで既出のいろいろなウォーキング法・メソッドを調べてみましたが、
なかなかそれに当てはまるものが無く・・
自分で追求していくと、既出のものとは違うものが出来てきました。
せっかくなので、それを少しご紹介しようかと思います。
正しい歩き方をする上で、「正しい姿勢に近づける」事は必須!
正しい歩き方をするためには、正しい姿勢に近づいている事が欠かせません。
背中が丸まっていたり、腰が反り過ぎていては、
正しい歩きにはなかなかなりません。
歩くときは腕や脚・とりわけ脚を使うのですが、
上半身の姿勢が良くないと、
股関節が充分に機能しないという不具合や、
重心の位置が悪く足に負担がかかってしまいます。
そのことが、歩いて足が痛くなったり、
ケガをしやすくなったりと症状に表れてきます。
外反母趾になりやすい歩き方・姿勢とは?
トレーニング指導の中で、外反母趾痛の方の指導機会も多いですが、
外反母趾になりやすい方の歩行姿勢は、
「体を前に預けながら進んでいる」傾向が多いです。
歩く時に背中を緊張させ、反り腰気味で歩くと、
体を前に預けながら進むような歩き方になります。
ピンヒールを履いて歩くと足が痛くなりやすかったり、
腰が痛くなりやすいという方はこの歩き方をされている可能性が高いです。
歩く時、両足が着地する瞬間がありますよね?
上半身がこのように反っていると、両足がついた時、
前の足のつま先に重心が載ってしまいます。
しかし本来は体はこの時両足の間にある事が望ましく、
前足のかかとと後ろ足のつま先に重さを感じるのが望ましいのです。
前足のかかとの上に重心(体)があり、
そこからつま先の上まで重心(体)が移動して進んでいきます。
歩き方の解説:こちらの記事もごらんください
前足が着いた時点でつま先側に載っていると、
そこより前はありませんので、体が先に落ちてしまうような形になってしまいます。
これで足先に負荷が過剰にかかり、
足が広がってしまうと外反母趾になるのではないかと思います。
歩くだけだと大丈夫でも走ると痛くなるという方は、
歩く時は足を前に放り出すような歩き方で、
走るときはそれだと進まないので体を前に出しているのかもしれません。
肩甲骨を寄せて歩いてはいけません!姿勢・歩きが崩れます!
上のような反り腰姿勢だと、両足着地時に
前足のかかと&後ろ足のつま先に載せようと思っても載りません。
反り腰の姿勢をしている時点で、重心の位置が悪くなります。
ですから正しい重心の位置を維持して歩くには、
上半身の姿勢をS字カーブの湾曲に近づけておかなくてはいけません。
その姿勢をつくるとき、
肩甲骨まわりは寄せて緊張させてはいけません!
肩甲骨を寄せる動作は、姿勢改善にはマイナス
肩甲骨を寄せると、逆に上のように前足に載り過ぎるようになってしまいます。
(肩甲骨を寄せて走るとすごく前に進む!と謳っているランニングメソッドがありますが、
これは体が前に倒れているからそう感じるのです。足には負担です)
姿勢を整えて、骨盤を高い位置に持ってくると、
脚は股関節から大きく動かせる!
上半身を引き伸ばし上に戻す事で、
骨盤の位置が上がります。
(右のように姿勢が崩れると、骨盤が地面から近くなります)
骨盤が地面から近くなると、
脚の能力を充分に果たせなくなります。
◎テストしてみよう!
伸びをしながら、わざと姿勢を悪くしながら、それぞれで
片足を前後に振ってみましょう。
脚の動きの違い、わかりますか?
骨盤の位置が高いと、脚は体の後方まで股関節からスイング出来るのですが、
低いと体より前で着地してしまい、
そこから先は地面が邪魔して膝下しか動かなくなります。
股関節を使うと使わないとでは、推進力にも差が出ます。
まずは姿勢を整え、崩さずゆっくり歩く事から始めよう!
足が痛くならないような正しい歩き方についてのお話をしてきました。
説明すれば書けるのですが、
一度に多くの事を意識するのはとても難しいですから、
まずは良い姿勢を崩さずゆっくり進んでみるところから始めてみましょう。
体を伸ばしてから足を軽く前後に開きます。
そして体の真下に足を交互につきながら、
つくった姿勢を崩さずにゆっくり体を進めてみましょう。
歩き方の解説:歩く時脚は、着地してから使う
まずはこんな意識付けからでいいと思います。
参考にしてみてください。