座り姿勢と膝痛の関係
こんにちは。
今回は、歩く際の体の使い方のお話シリーズで、
前回に続き足にやさしい歩き方についてのお話です。
膝・足にやさしい歩き方・足の使い方①
関節に”遊び”が無いと、関節はすり減る。
「膝の痛みの原因は、膝の軟骨のすり減りが原因」
よくこんなフレーズを耳にします。
そもそも、何故膝の軟骨はすり減るのでしょう?
膝の軟骨がすり減ると膝が痛くなるなら、
膝の軟骨を出来るだけ減らさないように歩く事は出来ないのでしょうか?
私は、こんなところを改善すれば、負担を減らしてすり減りを抑えられると思います。
それは、「骨どうしの間隔をきちんととってあげる」ように、姿勢を改善することです。
要は、関節にすき間が無くなっているんですね。
◎関節にすき間が無くなると、どうなるか・・?試してみよう。
ちょっとこんな事をやってみましょう。
片方の手で拳をつくり、もう片方の手でやさしく包み込むようにしてみましょう。
その包み込んだ手の中で、拳を動かしてみましょう。
やさしく包む位なら、軽く両手が擦れる位だと思います。
今度は包んだ手と握った手をガチッとくっつけてそれで拳を動かしてみましょう。
擦れ方が変わり、抵抗が大きくなりますよね?
軟骨がすり減るのは、関節をこんな風に使っている事が原因ではないかと、
私は考えているのですね。
関節をグリグリ擦って使い続ければ、当然軟骨もすり減ります。
軟骨ってよく一度減ると戻らないといいます。
でも、全く修復しないわけでは無く、少しスピードが遅いだけのようです。
摩擦を少なくすればダメージも小さく、修復も間に合うのだと思います。
関節の”遊び”をつくるには?
さて、その関節の遊びをどうやってつくるかです。
特に、脚部の関節(股関節・膝関節・足関節)の遊びをどうつくるかは、こう考えます。
「骨盤と地面の距離を遠くしてあげる」
二つの姿勢、背骨がS字で整っている方と、丸まっている方。
姿勢をみる際、この背骨の形だけに目が行きがちですが、
背骨がこのような形になる理由は、頭や胸郭・骨盤が重力方向へ落ちたからです。
体が重力に負けて整った姿勢の時より地面に近づいているのですね。
すると、本来の脚の長さが余ってしまい、
その分関節が詰まったりするのではないかと思います。
また、骨盤と地面の距離が近づくと、脚の動作を充分に使う事が出来なくなります。
骨盤の位置が高ければ、股関節から脚を後ろにもきちんとスイング出来るのですが、
骨盤の位置が低いと、途中で地面に足が干渉してスイング出来ず、
膝下だけの蹴り動作によって進まなければなりません。
股関節が使えず、膝関節の動作に頼れば、膝関節の負担は増えます。
骨盤を地面から遠ざけるには?
歩行時に膝など脚の負担を減らすには、
骨盤・体を地面から遠ざけてあげる事が最適です。
その方法はこれまでもお話している「引き伸ばし」です。
お腹の部分を前後とも上へ引き伸ばし、縦長にします。
これだけでも骨盤は起きます。
このお腹の縦長の状態を保って歩けるかが、
膝痛改善・すり減り防止の第一歩になってくれると思いますので、
気になる方は取り組んでみてください。
スクワット、膝の痛みが出たら読んで欲しい記事です。