膝・足にやさしい歩き方・足の使い方とは? ②膝の関節・軟骨がすり減るのはなぜ?~
今回は、股関節と腰痛の関係についてのお話です。
股関節の動きが悪いと、腰痛の原因になるという記事をちょっと前に聞きました。
それは確かに原因の一つです。
でも、股関節回りの動きが悪いのも、
腰痛になりやすくなるのも、
元は背骨の正しいアーチの崩れが原因だと私は考えています。
姿勢・歩き方が悪いと、股関節まわりの筋肉が過緊張する
股関節回りの動きが悪くなってしまうのは、
上半身の姿勢が悪くなる事で、
骨盤と大腿骨の位置関係が悪くなる事が一つ。
股関節がしっかり動きやすいようにはまっていないと、
そもそもスムーズに動きません。
もう一つは、同じく上半身の姿勢が悪くなり、
骨盤と大腿骨の位置関係が悪くなる事で、
重心バランスが悪くなり、股関節回りの筋肉が
体を支えるために緊張してしまうからです。
そうすると、股関節回りの筋肉は硬くなるので、
関節はスムーズに動きません。
実際に腰痛に悩まれている方の股関節まわりは、
お尻や太ももの前側の筋肉が硬い事が多いです。
股関節の動きをよくするために、インナーマッスルを鍛えるといいというのも見ますが、
股関節まわりの筋肉を緩める方が先だと思います。
確かに股関節が使えなくなると、
腸腰筋に代表されるインナーマッスルが衰えるとは思います。
股関節回りのインナーマッスルが衰えたのは、
先に述べた骨格の位置関係が原因として大きく、
股関節が正しく動いていない事が大きな原因です。
筋肉を鍛えようとする前に、股関節がきちんと動くように
コンディションを整えてあげる必要があります。
骨格の位置関係がいい状態でトレーニングをし、
普段も歩いたり動作をする事で、
勝手にインナーマッスルは使われるようになります。
股関節がスムーズに動くには、
姿勢を良くする事。
姿勢を良くし、正しく動ければ、
インナーマッスルも鍛えられるし、
腰痛も改善していくと思います。