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”4本の足”を使って走ろう!

八巻稔秀

八巻稔秀

テーマ:楽に速く走れる!走力Upのための姿勢動作改善法

前回に続いて、
人の基本に忠実な走り方についてお話します。


人も哺乳類。だから、他と同じく4つ足で走ろう!



トレーニング指導をしていく中で、
体はどう動かせば一番無理が無く動かせるのだろうということを
常に考え続けているわけですが、

そうすると、体の動きって結局他の動物と大きく変わらないのかな
という事を感じるようになります。




特に、腕や脚の動きなんかは、移動においてどう使うかって重要ですが、
これも今でこそ2本足で歩いていますが、
その時の腕脚の役割は4本足で歩く動物と変わらないような気がします。


走る時、前足・後足のそれぞれの役割は?


他の哺乳類が走る時、前足と後足はそれぞれどういう役割をしているかをみてみましょう。


犬 走り
写真AC

ワンちゃんの走る様子です。

4本の足を使って進む動物は、
前足を前へ伸ばして体をリードし、
後足で地面を蹴って体を前へ押し出しています。
そして、体を目一杯伸ばしています。


前足:先行し、体をリードする役目

後足:前から後へスイングし、地面を蹴って体を押し出す役目

こんな風に前足と後足は役割があります。


人間の赤ちゃんも全く同じようにして4つんばいをしています。

人間は2本足で歩いてはいますが、
使い方は他の動物に準じるのが自然というのが、私の考え方です。

人の場合は、腕が前足で脚が後足にあたります。


という事は、
腕は前へ振りながら体をリードし、
脚を前から後へスイングして地面を蹴って体を押し出すように使うのが正しいと思うのです。

人間 走り方


なぜ逆をやる?


よく考えればそうなるのが自然な気もするのですが、
2本足になると特別扱いをしてしまうのか、
ランニングメソッドなどで、
前述の動きと見事なまでの逆の動きを提唱している所があります。

「ひじを後へ振り、そうすると足が前へ降り出される」
というような感じです。

体の機能を考えると、腕を後に振ると脚は前へ出ます。
逆に腕を前へ振れば脚は後へ行きます。


足を前へ出す動作が強いと、姿勢は崩れる。



一見脚を前に出せればストライドが広くなり、
速く走るのに有利じゃないかと思う方もいるでしょう。

でも、そこに落とし穴があります。


脚を大きく前へ出すと、その分その直上にある骨盤・
そしてその上の頭や背骨は後へ残されます。
それによって、前へ進もうとする推進力と相反してしまうんですね。

そのデメリットを、肘を後にひいて背中を反る事で
少し埋めているような感じです。

走り方 骨格
図:下の赤線は、骨盤付近にある「総合重心点」から足の距離
重心が足から遠いと、推進力は低下する。
それをお腹や胸を出す事でカバーする。
これが「腕後振りラン」のメカニズムです。



対して、脚が後へ振られれば、
骨盤や上半身は脚に対して前になります。
脚を前へ出す走りは、脚を置いたところで股関節の動作は終了ですが、
(ここから蹴ろうとするので、ふくらはぎを使ってしまう)

脚を後ろへ振る走りは、着地したところから脚が後へスイングされ、
その動作で地面を押します。その反力で体が前へ進ます事が出来ます。

この時腕は、前へ振る事で進行方向へ体をリードします。


この動作を行う事で、足の上に重心がいつもある状態で走り続ける事が出来ます。


上の図をみてもわかるように、
足を前に出す走り方だと、速く走れるかどうか以前に、
体に無理をかけて走っているのです。
体の機能に忠実な走り方では無い事は一目瞭然です。



あなたは、どちらの走り方がいいと思いますか?







今やっている練習方法がどうも自分には合わないのでは・・?

最近走ると足が痛いなあ・・


そんな風に感じている方は、
一度カウンセリングを受けてみてください。


ランニングフォームのトレーニングは、
出張もいたします。

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八巻稔秀
専門家

八巻稔秀(スポーツトレーナー)

TYカラダ調整セラピー

独自のエクササイズ「カラダ調整体操」をベースに、体のゆがみを本来の形に整え、正しい姿勢や動作へ導くトレーニングメニューを提供。スポーツイベントや出張指導で、生き生きとした日常を応援します。

八巻稔秀プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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