見ないと後悔する目からウロコの家造り
普通緑化しようと思えば、土またはそれに代わるものが必要になります。土そのものは思ったより熱容量が大きくなく、結構断熱効果も期待出来ます。しかし雨が降って水を含んでしまうと途端に熱容量が大きくなり、熱を溜め込んでしまいます。(熱と云っても暑いだけでなく冷たいのも熱の内です)
ですので、幾ら防水を完璧にしても、冬場等では冷たい屋根に室内から暖かい空気が漏れ出すと屋根裏で結露が発生して屋根そのものの寿命を縮めます。一般的なベランダもそうですが、熱容量の大きな物で造ってしまうと、その裏側では結露が発生してしまいます。
このことから、屋根面と緑化面との間に通気層を造って熱を絶縁しなければならないことが判ります。
下記URLは折板屋根の上に架台を設けて屋根緑化した例です。折板屋根の欠点は、表面の塗装が紫外線に弱く、十数年に一度は塗り替えしてやる必要がありますが、この工法ですと緑化面が紫外線を遮断し屋根の塗装膜は守られます。緑化面と屋根の間に通気層がありますので、直射日光による熱の侵入を抑えるばかりか、輻射熱・対流熱に対しても有効に断熱してくれます。
http://www.jin.ne.jp/oado/lowcost.html