マナーうんちく話2178《百歳時代を幸せに生きる素敵振る舞い術「美しいマナー」》
世界に先駆けて長寿を達成した日本では、後に続く国の良き参考になる道標を作りたいものです。
長寿は今や世界的傾向ですが、単に長生きするより、病気や介護の世話にならず、自立して健康に過ごせる「健康寿命」の増進が重要視され、全国的に色々な対策が講じられています。
ただ残念なことに健康寿命と平均寿命の差は依然として大きいままで、課題も多々あります。
「加齢」というリスクは避けられないということでしょう。
そこでセカンドライフをいかに充実して生きるか?について「シニアライフアドバイザー」「健康生きがいづくりアドバイザー」として具体的に触れてみたいと思います。
歳を重ねてきたからこそ言えることが多々あります。
参考にしていただければ嬉しいです。
●感謝の気持ち
先ずは今まで無事に過ごせたことと、今後の人生が長いということに感謝です。
これだけで、今後の生活に希望が持てるでしょう。
●自分ファースト
今まで仕事のため、会社のため、お客様のため、家族のためなどと結構自分を犠牲にして過ごす時間が多かったと思いますが、セカンドライフは「自分のため」を優先していただきたいと思います。
今までと同様であれば二毛作にはなりません。
つまりセカンドライフは、主役も監督も自分ということです。
そして自分を大切にして下さいね。
「自分を大切にする」ということは、自分の体と心を大切にするということです。
ちなみに「だれかのため」に自分を犠牲にしても、真の幸せは得られないと思います。加えて自分自身の心と身体を充実させれば、ゆとりが生まれ、社会貢献への意欲がわきます。
「衣食足りて礼節を知る」ということです。
●現状把握&自己理解
セカンドライフを描くうえで、現時点で自分自身がどのような状況に置かれているか、改めて把握して下さい。
家族構成、住居、お金、健康面、周囲との人間関係、さらに生きがいや趣味、価値観、好きな事、得意な事はどうか?などをしっかり見極めて下さい。
特に周囲との人間関係はしっかり把握して下さいね。
●セカンドライフの生活設計
先ずは、今後、誰と、どこで、どのような生活をしたいのか?全体像を頭に描いてみて下さい。
次に生活設計の基本は「仕事」ですが、できる限り働ける体力や気力がある以上前向きに取り組むことをお勧めします。
なぜ働くのか?その目的を明確にして下さいね。
●「足るを知る」生活もある。セカンドライフの資金計画
既に現役の頃、教育資金や住宅資金計画を立てられたと思いますが、セカンドライフにも資金計画はつきものです。
どこで、どのような生活を、誰としたいのか?が決まれば計画が立てやすいでしょう。
ただこれは個人差が大きいです。
中山間地域に住み、家と畑があれば、年金だけでも生活できますが、都会暮らしで、家賃暮らしで、年金も少額となれば、収入面の工夫も必要でしょう。
私は田舎暮らしで野菜も作っていますから「足るを知る生活」が可能で、無理せず、置かれた環境で、出来る範囲での生活を心がけています。
従って不必要に老後2500万円説などに振り回される必要は、さらさらないと考えます。
また投資なども話題になっていますが、金融教育などには全く無縁だった昭和のアナログ人間の私には、全く関心がありません。
●健康はセカンドライフの最重要課題でしょう。
しかしセカンドライフの目的ではないと思います。
健康寿命の増進が叫ばれ、健康目的の活動は多々ありますが、前向きに取り組むことは良いことだと思います。
ただ健康維持がセカンドライフの目的ではないはずです。
守りも大切ですが、攻めも大切で、これがないと面白い人生にはならないと考えます。
たしかに高齢になるほど健康への関心は高まります。
しかし氾濫する情報に不必要に振り回されることなく、科学的根拠に基づき、栄養、睡眠、適度な運動を心がけることをお勧めします。
ミドルエイジと高齢者では基準も違うし、また個々の体の具合も全く異なります。
あくまで自分の年齢や体の調子にマッチした健康づくりが大切だと思います。
●生きがい
「生きがい」は健康とともにセカンドライフの両輪になります。
自分自身の生きがい、複数で共有する生きがいなどともに、社会貢献を視野に入れた生きがいもお勧めです。
生きることへの価値や意味を見つけ、充実感、達成感、満足感を得ることは豊かな生活を送るうえで非常に大切で、日頃から社会参加を心がけ、地域とのかかわりを大切にして下さいね。
また高齢者は孫が生きがいの人も多いですが、それとともに社会貢献を視野に入れた生きがいづくりもお勧めします。
●人間関係
なんだかんだと言っても、目先の人間関係はとにかく大切です。
いくら金があっても、健康でも、地位や名誉があっても周囲と良好な人間関係が築けていなかったら、寂しい思いをすると思います。
逆に人間関係さえ、良好に保てていれば、人生なんとかなるというのが私の持論です。
コミュニケーション能力を磨くことをお勧めします。
●幸福寿命
セカンドライフはずいぶん多様化しましたが、高齢期は個人差が大きくなります。
他人と比較するのではなく「自分らしさ」を大切にして下さい。
そして、楽しいことをイメージしながら生活設計を立てることがいいと思います。
しかしセカンドライフは夢物語ではありません。
高齢期に入ると収入が減少しますが、健康リスクは大きく増大します。
加えて人間関係も大きく変化するでしょう。
仕事仲間や竹馬の友も次第に減り寂しくなります。
つまり親友がへるので、その分「新友」を作ることも大事になります。
地位や肩書に関係ない友人作りを大切にして下さい。
地域の公民館などを有効に活用することもお勧めです。
そして最終的には生きていることに意味を見出し、少しでも人に喜ばれ、人の役に立ち、家庭や地域などで存在感を出せれば、幸福度はアップします。
各地で百歳時代を豊かに生き、高齢期を「幸齢期」にするヒントについて講演活動を展開していますが、いずれにせよ人間関係作りが大きなキーワードになるので、マナー講師としてのスキルや知識がとても役に立っています。
ありがたいことです。
お気軽にお問い合わせください。