マナーうんちく話1789《「人生100歳二毛作時代の幸せ探し」講演会のご案内》
この時期は夏に楽しませてくれた多くの花が枯れて、野山が寂しくなる時ですが、そんな中、菊は高貴な香りと凛とした花を届けてくれるので、昔から大変重宝されています。
そのせいか、菊の花は多くの異称を持っています。
「契り草」もその一つです。
「絆」は最近何かと注目を浴びているキーワードですが、もとは男性と女性が結ばれるという意味が濃かったようです。
ホテルで結婚式の仕事に長く携わっていたので、「末永く」という言葉を多く聞きましたが、何時聞いても心地よい言葉です。
「契る」という言葉には、そんな「末永く」という願いが込められているのでしょう。
「起業」もしかりです。
起業をするからには、当然社会的責任を伴いますから、末永く続けて頂きたいものです。
せっかくの起業ですから「希望に燃えて前向きに歩みたい」のはやまやまですが、「こんなはずではなたった」と思わないためにも一応現状を理解してください。
【社長には簡単になれる。でも5年・10年継続出来る自信は?】
独立するのはいとも簡単です。
ある組織で管理職になるにはそれなりの努力や能力や運も必要ですが、法人であれ、個人事業主であれ独立するのは簡単なことだと思います。
ちなみに現在日本には法人の会社が約220万社、自営業と呼ばれている個人事業主は約220万人だそうです。
社長になるのは簡単ですが、問題はいかに継続させるかです。
入社してすぐにやめる人が多い世の中ですが、実は起業して一年で辞める人も半数近く存在するとか・・・。
これが10年続けている人となると約2割くらいだといわれています。
私の友人・知人も独立して開業した人は多いのですが、成功して華々しい人生を送っている人もいれば、事業に失敗して悲惨な目にあった人もいます。
特に失敗すればその度合いにもよりますが、周囲の多くの方を巻き込むことにもなりかねません。
都会から田舎へ移住して別の人生を歩む人が増えています。これも同じで、うまくいけば地元のメディアにも取り上げられ豊かな生活を謳歌できます。
しかし地元住民との折り合いが悪く、失望している人も少なくありません。
いずれにせよ失敗例は多くあるのですが、大々的に取り上げられないので目立たないということを頭に入れて下さいね。
誰でも簡単に儲けが出る商売はないということでしょう。
ではどうすれば成功できるのか?
周到な準備、その人の能力、時の運もありますが、その前にあなたは結局《何がやりたいか?》でしょう。
【天職は何ですか?彼を知り己を知れば百戦あやうからず】
独立を考えるに当たり、まず「なに」がやりたいか?を明確にして下さい。
取り扱う商品やサービスは何か、どこで、誰を対象にするのか?
長年どんな仕事に携わり、どんな商品やサービスを扱っていたか?
そしてその仕事が好きだったかどうか?
お客様の反応はどうだったか?
競合はどうか?
自分が得意で、好きで、スムーズにいった仕事で独立すると成功の確率は高いでしょう。
先ずは、自分の得意分野と不得意分野をしっかり把握しておいてくださいね。