マナーうんちく話511≪逆らいしぐさ、前置き言葉にご注意あれ!≫
●「馴れ馴れしさ」と「親しみ」は違う!親しき中にも礼儀あり」》
長く勤務していると当然仕事にも慣れ、実力もついてきます。
また固定客や常連客とも親しくなります。
大変いいことですが、中にはお客様とつい馴れ馴れしくなり、言葉遣いや態度が崩れる時があります。
くれぐれもご用心ください。
自分では親しいからという気持ちでも、相手はあくまでお客様です、
馴れ馴れしいと感じられたら元も子もありません。
つまり失う必要のないものまで予期せずに失うということです。
最低限の節度は保ちたいものですね。
「親しき中にも礼儀あり」といわれます。
※マナーうんちく話240《親しき中にも礼儀あり》を参考にしてください。
●本当のフアン客獲得には精神的苦労を重ねることも大切。
逆に無理難題を言われるようなこともあります。
苦情やクレームを持ち込まれることもあるでしょう。
短気を起こすことなく常に冷静さを保ち、穏やかで礼儀正しい応対を心がけて下さい。
腹が立つことがあったら、とりあえず6秒位気を落ち着けることが大切といわれますが、これは当たっていると思います。
江戸しぐさには「夜明けの行灯」があります。
これも大切な実力の一つです。
無理して我慢を重ねるのではなく、上手に気持ちを切り替えることにより、ストレスは軽減されます。
ちなみに人は平常時の時には、最低限のマナーは殆どの人が発揮できます。
問題は急いでいる時やアクシデントなどに遭遇した時の立ち居振る舞いです。
その人の本性はここに出ます。
従って無理難題を言われたときにも、平常心を保ってきちんと応対できるか否かは、その人のまさに人間力次第だと思います。
だからある程度の苦労や我慢を経験することが大切なわけです。
履歴書で学歴や職歴は問われますが、「苦労歴」を明記する欄はありません。
しかし、このような経験はとても大切です。
お客様も人を選びます。
その大きな基準に、その人の人間性があります。
腹が立ったら、人間性を向上させるための試練と思って乗り切ることも大切ですよ・・・。