マナーうんちく話1420《職場に知らない人が訪ねてきた。どう声をかける?》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:ビジネスマナー

弥生3月はまさに出会いの季節です。
あちこちで素敵なシーンが春風にそよぐ時ですが、最初のシーンはいつまでも印象深いものです。

ほんのちょっとした「つぼ」を押さえることにより、貴方の第一印象は大きく好転し、魅力度がアップします。
そこで順次、好感の持たれるポイントについて多様な場面を想定して触れてみます。

【職場に知らない人が訪ねてきた時の、尋ね方】

職場に知らない人が訪ねて来ました。
この時どのような言葉を発しますか?

恐らく「失礼ですが、どちらさまでしょうか?」が多いと思います。

他社を訪問する時には、当然自分の方から名乗るのがマナーです。
でも名乗るタイミングが遅い人もいます。

こんな時には、つい「どちら様」と尋ねてしまいがちです。
間違いではないと思います。
しかしマナーの視点でとらえれば、少々事務的な感じがします。

マナーの基本は「自分がどう思うか」ではなく「相手がどう思うか」です。
従って、どちら様という問いは自分目線になります。

相手目線で考えれば「お名前をお聞かせいただけますでしょうか?」がお勧めです。これだと相手も、じぶんのことを真摯な態度で接してくれている気になります。

ちなみに電話などでは「お名前を頂戴出来ますか」と言い方がまだ多いように思いますが、名前はさしあげるものではありません。

さらに「失礼ですが」「よろしければ」等のクッション言葉を添えるといいでしょう。

基本は短い言葉で明瞭簡潔に表現するより、言葉を多く用いる方がより丁寧になります。
メールのやり取りも同じでしょう。

初対面の人と接する時には「第一印象」がとても大事です。
だから身だしなみにも気配りが必要ですが、言葉遣いも大切にしたいものです。

ちなみに、初対面の人に対して最初に発せられる言葉は、非常に大きく印象を左右します。

この人は優しそうな人だなーと感じてもらえる、つめたそうと感じられるか、さらには教養のレベルまで疑われます。

「温かみのある言葉」を身につけることはとても大切です。
「品格」とはそういうものです。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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