マナーうんちく話53≪接客の歴史と社会貢献≫
【彼を知り 己を知れば 百戦危うからず】
孫子の非常に有名な言葉ですが、先ずは相手の事、つまり新人をよく理解することです。
加えて自分自身を振り返ってみて下さい。
これを機会に改めて自己理解をすることも大切です。
「新人」と「自分」のことを熟知することで、互いに気持ち良く仕事が出来るというものです。
●新人の特徴
新人は豊かで便利な時代に育っています。
また勉強も遊びも多種多様なツールが用意されていて、とにかく選択肢が豊富です。
それだけに、何かあれば答えは簡単に導き出せます。
苦労しなくてもいいわけです。
これは恵まれていますが、反面メンタルの面で弱い部分が見られます。
往々にして下記のような具体例があげられるでしょう。
○新入社員の良い所
・IT能力に長けている
・協調性がある
・素直で真面目である
・理解力に長けている
・豊富な情報量を有している
○新入社員の欠点
・ストレスに対して耐性が乏しい
・他者に対する配慮に欠ける
・異世代とのコミュニケーションが苦手
・指示されたことやマニュアル通りにしかできない
・チャレンジ精神が乏しい
●新人に対してどのように接するか
新人は苦手だからと言って避けるのではなく、上記の事を視野に入れて、彼らの長所を上手に活かすことが大切ではないでしょうか。
さらに不足していることも多々あるので、その部分は当然上に立つ人が補わなければならないでしょう。
文章にまとめてしまえばいとも簡単なようですが、新人を受け入れる側が、社会の構造変化がもたらした時代の流れを正しく理解し、真摯な態度で向かい合っていかなければなりません。
最近の若者は・・・等と入っておれないということです。
また、見かけは格好良くて元気そうに見えても、心の中はストレスがたまっているかもしれません。
「即戦力」等と言って焦らせないでください。
とりあえず数ヶ月くらいは「職場になじんでいただく」という思いでおおらかに接する事が大切だと思います。
そして、この間はなるべく先輩から優しく声を掛けて欲しいものです。
勿論挨拶も、されるのを待つのではなく、自分から率先して下さい。
次回に続きます。