マナーうんちく話486≪大切にしたい序列のマナー≫
■取引先の担当者の昇進・栄転に関するマナー
取引先の担当者が昇進・栄転する場合は、先ずはお祝いの言葉を伝えて下さいね。この場合はタイミングが大切です。
お世話になったお礼と共に、今後の活躍や発展を祈る趣旨が良いです。
その後は会社の慣例に従えばいいでしょう。
注意したいのは、他社のことですから、自社と異なり正しい情報が伝わらない場合も多々あります。
こちらは栄転だと思っていても、実は左遷に近かったようなケースもあります。
先ずは正しい情報把握です。
昇進の場合は基本的には品物によるお祝いは不要と思いますがケースバイケースです。
贈る必要が有れば、辞令がおりてから赴任する間ですが、概ね2週間以内を目安にして下さいね。
大安・友引の日などに花等を贈るのもお勧めです。
但し、取引先の場合は相手がコンプライアンスの都合上、品物は受け取れないケースもあります。
この確認も必要です。
■どう振る舞う?自分自身の昇進や栄転
仲の良い友人の昇進や栄転は、形式にこだわらず心からお祝いしてあげればいいですが、自分自身の場合も同じことが言えます。
自身の昇進や栄転の内定を受けたら、家族や仲のいい友人へ報告して下さい。
同僚程度なら、この時点での公表はなるべく控えて下さいね。
要は、正式な辞令が出るまでは表面に出さないことです。
また、辞令が出てからも、あまり浮かれないことです。
但し、辞令を受け取ったら、周囲の人達へのお礼は丁寧に述べて下さい。
特に上司へのお礼は、少々大袈裟位がお勧めです。
また、同僚や職場単位でお祝いの席を開いて頂く場合は、感謝の心で素直に受けられる事をお勧めします。
栄転の場合や転勤の場合も餞別を頂くと思いますが、この場合品物でのお返しは不要です。
但し、お礼状は出して下さい。
赴任先の特産物など送られても喜ばれます。
加えて、赴任先の近所への挨拶も大切です。
マナーうんちく話《引っ越しの挨拶とマナー》を参考にして下さい。
以上、昇進、栄転、転勤、定年退職等についてお話ししてきましたが、年功序列、社員と非正規社員、派遣社員、パート・アルバイト等、雇用形態も労働市場も大幅に変化してきましたが、社会人である限り別れと出会いは付き物です。
今後もこのようなシーンに直面することは多々あります。
大切な事は、異動・転勤・定年退職であってもこれで終わりではありません。
それを迎えた当事者に対し、次のステップに繋がるような温かい言葉をかけると共に、共に喜んであげることです。
人の喜びが、自分のことのように喜んであげられる人は幸せです。