まなーうんちく話922《取引先担当者と自分の昇進・栄転に関するマナー》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:ビジネスマナー

■取引先の担当者の昇進・栄転に関するマナー

取引先の担当者が昇進・栄転する場合は、先ずはお祝いの言葉を伝えて下さいね。この場合はタイミングが大切です。

お世話になったお礼と共に、今後の活躍や発展を祈る趣旨が良いです。

その後は会社の慣例に従えばいいでしょう。
注意したいのは、他社のことですから、自社と異なり正しい情報が伝わらない場合も多々あります。

こちらは栄転だと思っていても、実は左遷に近かったようなケースもあります。
先ずは正しい情報把握です。

昇進の場合は基本的には品物によるお祝いは不要と思いますがケースバイケースです。

贈る必要が有れば、辞令がおりてから赴任する間ですが、概ね2週間以内を目安にして下さいね。

大安・友引の日などに花等を贈るのもお勧めです。
但し、取引先の場合は相手がコンプライアンスの都合上、品物は受け取れないケースもあります。
この確認も必要です。

■どう振る舞う?自分自身の昇進や栄転

仲の良い友人の昇進や栄転は、形式にこだわらず心からお祝いしてあげればいいですが、自分自身の場合も同じことが言えます。

自身の昇進や栄転の内定を受けたら、家族や仲のいい友人へ報告して下さい。
同僚程度なら、この時点での公表はなるべく控えて下さいね。

要は、正式な辞令が出るまでは表面に出さないことです。
また、辞令が出てからも、あまり浮かれないことです。

但し、辞令を受け取ったら、周囲の人達へのお礼は丁寧に述べて下さい。
特に上司へのお礼は、少々大袈裟位がお勧めです。

また、同僚や職場単位でお祝いの席を開いて頂く場合は、感謝の心で素直に受けられる事をお勧めします。

栄転の場合や転勤の場合も餞別を頂くと思いますが、この場合品物でのお返しは不要です。

但し、お礼状は出して下さい。
赴任先の特産物など送られても喜ばれます。

加えて、赴任先の近所への挨拶も大切です。
マナーうんちく話《引っ越しの挨拶とマナー》を参考にして下さい。

以上、昇進、栄転、転勤、定年退職等についてお話ししてきましたが、年功序列、社員と非正規社員、派遣社員、パート・アルバイト等、雇用形態も労働市場も大幅に変化してきましたが、社会人である限り別れと出会いは付き物です。

今後もこのようなシーンに直面することは多々あります。
大切な事は、異動・転勤・定年退職であってもこれで終わりではありません。

それを迎えた当事者に対し、次のステップに繋がるような温かい言葉をかけると共に、共に喜んであげることです。

人の喜びが、自分のことのように喜んであげられる人は幸せです。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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