マナーうんちく話251≪電話のかけ方のマナー≫
今まで「ビジネスマナーとは何か?」、「ビジネスマナーはなぜ必要か?」に触れて参りましたが、それらを再度思い浮かべながら、今回はビジネスマナーの教え方と具体的な内容に触れてみたいと思います。
繰り返しになりますが、マナーには「なぜそうするのか?」「何故そうしてはいけないのか?」という合理的な理由が必ず存在します。
従って先ずは、座学で「なぜビジネスマナーを学習する必要があるのか?」その理由づけを解り易く説明することが大切です。
この意味を十分認識して頂かないと、後々困る事になりかねません。
なぜなら、若い世代の自分本位の考えが、思わぬトラブルに発展したり、職場の和を乱す原因にもなるからです。
ビジネスマナーの内容は非常に多岐にわたりますが、特に重要な項目は職種により異なります。
所属する組織が求めている内容に基づき、優先順位を決められたらいいでしょう。一般的には次のような内容が大切だと考えます。
○マナーの根源を成す、「感謝」「尊敬」「思いやりの心」。
○自尊心を持つ事、つまり自分自身の身体と心を大切にする事。
○マナーの基本である、身嗜み、態度、表情、挨拶、言葉遣い等。
○職場やお客様と良好な人間関係の築き方。
○職場のルールや会議・ミーテイングの心得、飲み会等。
○「報告・連絡・相談」のマナー。
○「もてなし」と「訪問」の「仕方・され方」のマナー。
○テーブルマナー。
○固定電話・携帯電話・ビジネス文書等のマナー。
大体以上の内容に仕事の専門的分野、例えば冠婚葬祭のマナーやプロトコールやメディカルマナー等を加味されたらいいと思いますが、いずれも、可能であれば「座学」+「演習」+「グループワーク」等の3部構成がお勧めです。
また、ビジネスマナーにも「相手に好感を与えるマナー」と「不快感を与えないマナー」がありますが、教え方が異なるので注意して下さい。
「相手に好感を与えるマナー」は少しスキルが必要ですが、これは先輩・上司が、新入社員に良き手本を示すことが必要です。
つまり、教える側が率先して素敵なマナーを発揮すると言うことです。
例えば、爽やかや先手必勝の挨拶、好感の持たれる態度や表情、聴き上手、褒め上手等です。
一方、「相手に不快感を与えないマナー」、例えば、だらしない身だしなみ、不平不満や愚痴、横柄・無愛想な態度、人の悪口などは気付いた時点で注意する必要があります。
加えて、不必要に形ばかりにこだわることなく「心」の大切さを解いて頂きたいものです。
例えばビジネスマナーと言えば「名刺交換」が挙げられますが、いくら格好良く名刺交換をしても、本当に名刺交換を行った人と良好な人間関係を築きたいと思う気持ちが無ければ無意味です。
加えて、その相手との人間関係の築き方のスキルも必要です。
多くの事に触れ何かと大変ですが、それらを一つずつ着実に行動に移すことで、「多くの人と信頼関係が結べる」「仕事が出来るようになる」「仕事が充実し楽しくなる」ようになり、やがて「存在感」「達成感」が味わえるようになり、仕事、ひいては人生の歯車が良い方向へと回り始めます。
《マナーうんちく話》のコラムに全て書かれていますので参考にして下さい。