マナーうんちく話338≪マナー美人⑤「恋愛とマナー」≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:結婚のマナー

最近「年の差婚」が話題になっておりますが、これは今に始まったことではありません。

ホテルで長年ブライダルの仕事に就き、数多くの「年の差婚」のカップルに出会い、お世話をさせて頂きました。

最近話題になっている、芸能人とか、お金持ちの特別の人ではなく、ごく普通の人達です。

中には、親子ほど年が離れたカップルがいて、「なぜこの人が、こんな素敵な人と結ばれるの?」と、最初は不思議に思いますが、時間をかけゆっくりと話を伺っていると、なるほど!と頷けるような、素晴らしい方たちばかりでした。
まさに「マナー美人」と言える人たちばかりです。

結婚は、社会的地位やお金は、有るにこしたことはありませんが、それがすべてではないです。
最終的には、その人の持つ「人柄」だと強く感じています。

昔の「三高」、すなわち高身長、高学歴、高収入から、今はそれぞれが平均的位で良いとする「三平」だそうですが、お金や地位が、有ろうが、無かろうが、最終的には人柄です。

そして、私が経験した限りでは、人柄の良い人と一緒になる伴侶も、やはり人柄が良い人ですね。「類は友を呼ぶ」と言いますが、その通りですね。

ところで、恋愛をすると、人生に大きな生きがいができ、身体が活性化し、美しくなるそうです。

そして何よりも、相手のことを真剣に考えるようになります。
時と場合により、自分のことより、相手のことを優先するようになります。
相手の喜びが自分の喜びになります。

だから、結婚披露宴でよく引用される、「結婚すれば喜びは倍に、悲しみは半分になる」という言葉は誠に的を射た言葉です。

一人暮らしだと、どうしても自分中心になります。
勿論、これはとても大切です。

しかし、愛する人ができれば、その人を優先するようになります。
ビジネスでも、自分よりお客さんを優先しますが、それはあくまで見返りを求めてのことです。

愛する人の場合は、見返りがありません。
無償の愛です。
これは、マナーの根源をなすものです。

また、恋愛を通じて、感性も大いに磨かれます。
だから、恋愛を経験すると、相手に対する「思いやりや感謝の気持ち」という、マナーの基本理念が理解できます。

自分は相手のことを思い、また、相手は自分のことを思ってくれる。
これが恋愛の理想ですが、マナーの世界でも同じです。

前回、「自慢話」の話に触れました。
自慢話は、相手にはしないが、相手がしてきたら嫌でも笑顔で聞く。
マナーの世界ではこうあるべきです。

でも、正直、これでは少々窮屈ですよね。
恋愛相手や伴侶となら、自分の自慢話も気持ち良く聞いてもらえるし、相手の自慢話も心地よく受け入れられます。

だから、恋愛相手及び伴侶は「特別な人」で、人生を心豊かに暮らすには必要不可欠な人だと、私は思っています。
そして、その存在を通じて、マナーにますます磨きがかかるのだと感じます。

これから「実りの秋」を迎えますが、二人の「愛」も、それに負けないように
実りあるものにして下さい。
加えて、一人暮らしの人には、恋愛をお勧めします。



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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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