マナーうんちく話143≪昔と今、どう違う恋愛事情≫
【冠婚葬祭の知識とマナー33】 結婚披露宴、余興からお開らき、2次会まで
結婚披露宴におけるスピーチや歌などは、事前に綿密な打ち合わせが有り、その場で突然指名されることは有りませんが、時にはそのようなこともあります。
万一急に指名されても、快く受けて下さい。このような時には適度のアルコールは役に立ちます。その際、急に始めるのではなく、おめでとうの言葉を添えて下さい。
また、全員で行う余興等は積極的に参加し、場を盛り上げるようにして下さい。
兎に角、周囲の人と楽しい会話を心がけることが大切です。勿論、会話の内容は新郎新婦に関連した話題になります。
司会者が「お開き」を告げたら、もう一度自分のテーブルの前を見つめて下さい。
洋食のコース料理の場合は料理はほとんど残っていませんが、和食の場合はお膳を再度綺麗に整えて下さい。箸をキチンと置いたり、器などをキレイに揃えたりして下さい。「立つ鳥跡を濁さず」です。ここにその人の品格が出ます。
ナプキンは料理を早く食べ終わっても、「お開き」の合図が有るまでは膝の上です。
「お開き」の合図が有ったら、ナプキンを軽くたたんでテーブルの上におきます。この際、杓子定規にたたむ必要は有りません。
席を立つ時に、自分の名札や席次表は引き出物と共に持ち帰ります。
席から出る時は左から出ますが、両隣の人には退席の挨拶をして下さい。
席を離れるタイミングですが、不必要に急がず、流れに沿って下さい。
出口では、新郎新婦、媒酌人、新郎新婦の親がゲストにお見送りをします。
その際、「おめでとうございました」「とても素敵な結婚式でした」などの、お祝いやねぎらいの言葉も添えて下さい。但し手短に・・・。
さらに、引き続き二次会に出席するようでしたら、遅刻しないように移動して下さい。
二次会のみ参加している人が結構いたら、スピーチなどは、その人たちに譲ってあげることもお忘れなく。但し、場を盛り上げることに関しては積極的に協力して下さい。
2次会は儀礼的ではないので、友人達が和やかな雰囲気の中で、楽しく盛り上がるのが理想です。
二次会は会費性のケースが多いと思いますが、この場合は、お釣りのいらないよう会費を受付で渡して下さい。会費=お祝いになるので、これ以上は基本的には不要です。
なお、お金は会費ですから、祝儀袋に入れる必要は有りません。
ところで日本には昔から、慶事をことほぐ「祝言(しゅうげん)」という言葉が有ります。
非常に美しい言葉だと思います。お祝いの言葉であり、結婚式そのものを指差す言葉でもあります。今でも「結婚式を挙げる」ことを「祝言をあげる」という人もいます。
このように結婚式の会場は、昔も今も、新郎新婦の幸福を祈り「おめでとう」の言葉が飛び交うわけですね。「最初におめでとうと言ったからもう言う必要はないだろう」ではなく、当日は何回も何回も「おめでとう」の言葉を発して下さい。大きな会場で、よその組のお客さんと廊下ですれ違っても、互いに「おめでとう」の言葉を交わすことをお勧めします。
結婚式とはそういうものなのです。