マナーうんちく話154≪結婚披露宴でのマナー①≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:結婚のマナー

【冠婚葬祭の知識とマナー32】 披露宴におけるマナー・開宴から食事

招待客として披露宴中に心がけなければならないことは、披露宴の雰囲気を盛り上げることです。とびっきりのお洒落で披露宴に望みますが、お洒落の目的も会場の雰囲気を盛り上げることにほかなりません。また食事中におけるテーブルマナーも、とても大切です。

披露宴の進行は、
ゲスト入場・着席⇒新郎新婦、媒酌人入場・着席⇒開宴の挨拶⇒媒酌人挨拶⇒主賓挨拶⇒ウエディングケーキ入刀⇒乾杯(乾杯とケーキ入刀が入れ替わることもあります)⇒食事のスタート⇒祝宴(食事・スピーチ・余興など)⇒色直し⇒スピーチ・余興など⇒色直し⇒キャンドルサービス入場⇒余興⇒両家代表挨拶・花束贈呈・新郎新婦謝辞⇒お見送りが一般的ですが、色直しをするかしないか、何回するか、挨拶をどうするかなどはまちまちです。下記のことを参考にして下さい。

○着席したら、テーブルの上にはナプキン、グラス類等沢山並んでいますが、手を付けずそのままにしておいて下さい。

○新郎新婦の入場の時には、そちらを向き温かい拍手で盛り上げます。

○媒酌人や主賓の挨拶の時はしっかり耳を傾けて下さい。

○ケーキ入刀の時は拍手を忘れないで。

○乾杯の時は、司会者の合図により、先ず起立します。次にシャンパングラスを持ちます。
 グラスを持ちながらの起立は感心しません。一回一動作です。
新郎新婦に笑顔を添えて、自分の目の高さまでグラスを挙げます。隣の人とグラスを合わせることはしません。但し隣の人から求められたら軽く受けて下さい。
ここでは、マナーを心得ている人とそうでない人との差が明確に現れます。
品良くふるまって下さい。

○着席したら、テーブルと自分のおなかまでの距離が握りこぶし2つくらいまでの間隔を取って下さい。ナプキンを二つ折りの状態で膝の上におき、姿勢を正します。
いよいよ、食事のスタートです。ポイントは姿勢です。
これよりは、手を休めず、耳を傾けて下さい。但し自分と同じテーブルの人がスピーチをする時は、食事は一旦中止して聞くことに専念して下さい。

○洋食の時のドリンクは、基本的には店側のウエイターやウエイトレスの人が注いでくれますが、人での問題もあります。臨機応変に対応して下さい。洋食ならできるだけレディーファースト精神を男性は発揮して下さい。和食なら隣の人に1回は酌を進めるのもお勧めです。

○食事のスピードはとても大切です。極力周囲に合わせて下さい。

○トイレや電話で席を中断する時には、ナプキンを椅子の上におきます。これが、「要が終わったらまた席に戻りますよ」という合図になります。この際、隣の人には中座することを告げて下さい。

○暑い・寒い等会場に関することや進行に関しては係の人にお願いして下さい。

この場面では、洋食、和食にせよ、最もテーブルマナーが要求されてきますが、これに関しては「マナーうんちく話86」から「マナーうんちく話104」を参考にして下さい。
また和食の披露宴に出席する際はくれぐれも「懐紙」をお忘れなく。

日本は物の豊かな国ですから、結婚披露宴に出席される方は例外なくお洒落姿で臨まれます。ここではほとんど差がつきません。しかし食事がスタートしたら「テーブルマナー」をわきまえている人とそうでない人との差は歴然です。「お里が知れる」ということです。
この続きは次回に回します。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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