マナーうんちく話143≪昔と今、どう違う恋愛事情≫
【冠婚葬祭の知識とマナー28】 マナーに長けた人は豊かな恋愛関係を築ける
結婚や離婚に関する統計調査はかなり充実していると思いますが、ではそのデータ―に基づき、最良の対策は?ということになりますと、いずれもお粗末な限りだと感じます。
前回、結婚しない理由として、「適当な相手と出会う機会が少ない」という項目を挙げましたが、私はこの考え方には否定的です。現に今、全国津々浦々、秋を謳歌する楽しいイベントが目白押しです。人と接する機会は溢れる位あります。
職場で縁がなければ、その代わりに縁を求める所は今の日本にはいくらでもあります。
そして、その出会いを有効に生かすためのコミュニケーションの方法も、以前とは比較にならないくらい存在します。
それより、縁が有っても縁に気づかない人や、縁が有ってもその縁をモノにできない人が増えたから、結婚に縁遠くなってきたと私は感じています。
だから「縁創り」より「自分磨き」が先だと痛感します。
また、「結婚したら何かと束縛され、自由がなくなり、好きな事ができなくなる」という理屈も感心しません。結婚とは不自由になることではなく、互いに新たな楽しみや喜びが加わり、人生が充実するということです。長い人生を共有する相手に恵まれるということです。結婚の意義を正しく認識して頂きたいと思います。
「健康生きがいづくりアドバイザーで幸せ婚推進派」の私は、結婚は「人生最大級の生きがい」と捉えています。だから結婚を「人生の選択肢の一つ」として捉えるのではなく、「人生の分岐点の一つ」として捉えていただきたいと思っています。
恋や恋愛は人生における大きな喜びです。
ある時、有る場所で、ある人と素敵な出会いが有り、そして互いに思い思われ、良い関係を築いていく。さらに結婚、出産へと進み、やがてかけがいのない家族が誕生します。
人生の中で一番素晴らしい人間関係を築いていくということですね。
つまり理想的な恋愛関係が築ける人は、素晴らしい人間関係を築く力のある人だと思います。そしてそのキーワードは「人柄」です。
このシリーズで「一見不釣り合いと思える幸せなカップル」のお話をしました。
年齢・学歴・身長・体重・収入・容姿等が大きく異なるカップルに接してみて、最初は「え!なぜ、この人とこの人なの?」と思いますが、結局そのカップルの人柄の素晴らしさに納得させられます。
縁のきっかけはまさに10人10色ですが、「相手に対する思いやりの心」「感謝の心」を持ち、その表現が大変上手だということです。
恋愛や結婚を希望する方にはマナーを身につけられることをお勧めします。