マナーうんちく話587≪「ひょうたん」と「幸せ婚」≫
マナーうんちく話40《お見合いのマナー後日編》
お見合いが終わってからの態度はとても大切です。
結婚情報サービス等によるお見合いでは、そちらのルールに従ったらいいですが、友人、世話人等を介した場合は速やかにお礼と共に報告を入れます。
「今日は何から何まで大変お世話になりました。お陰さまで楽しく話も弾みました」という感じがいいですね。
正直言って1回のお見合いで結婚に至るケースはまれです。
何回も繰り返す中で、当事者と世話人の人間関係が築かれていきます。世話にお礼がキチンと言えるかどうか、あなたの人柄です。
世話をした側は、例えお見合いがうまくいかなくても、誠意を汲みとってもらい、かつお礼を述べてもらえば、嬉しいし、やりがいも湧きます。
またいい人を紹介してあげたい気持ちになります。親を介してではなく、直接当事者がキチンとお礼を述べて下さい。
本人が直接お箸と謝金を持参しお礼を述べるのが理想ですが、止む終えない場合は礼状を出すことをお勧めします。
最近は携帯電話、ファックスなどが普及していますが、私は「礼状」を書くことをお勧めします。自筆で、白の便せんに、白の封筒で。タイミングはお見合いをした当日の夜書いて、翌朝投函です。
お礼の気持ちを丁寧に発信できるということは、あなた自身の品格を高めることです。私も何度も礼状を頂きましたが、これが一番嬉しいですね。
またお世話したくなります。
ただこの時点では「お礼と報告」までで、ただちに結果をいう必要は有りません。今後のことは2-3日考えさせて下さいで、結構です。
◆お見合い終了後の返事について
○返事を待ってもらいたい場合⇒「誠に勝手なお願いですが、もうしばらく考えさせていただきたいと思っています。今しばらくお待ちいただけますでしょうか」といってお願いして下さい。期日を明確にした方がいいですね。せいぜい長くて1週間くらいです。
○断る場合⇒できるだけ早めに断るのがベターです。この場合は速やかに釣書も返信して下さい。同時に今後のこともキチンとお願いされたらいいですね。
○交際を希望する場合⇒今後とも前向きに交際したいので、よろしくお取次をお願いします」と、素直にお願いして下さい。
互いがOKの返事をすれば、いよいよ交際のスタートです。
本人同士でストレートに連絡を取り合うことになります。
◆交際のマナー
○何回か会って交際をやめたい場合⇒会う回数に比例して、段々と相手の人柄が理解できてきます。もっと積極的になりたいと思うか、もう交際はやめにしようかと思うかは、あなた次第、相手次第です。
2-3回くらいで交際をやめたくなったら、世話人にお願いしてこちらの気持ちを伝えてもらえばいいですが、結構回数を重ねた後だったら直接、丁寧にお断りした方がいいと思います。
○さらに親密になりたい場合⇒《マナーうんちく話41》へと続きます。
◆その他
よくお見合いのお世話をして感じることですが、ボランティアでお世話をする場合もあるし、謝金を頂いてする時もあります。
正直言って、殆どの世話人がそうであるように、お世話をさせていただく以上、心底、良い結婚をして、幸せになってほしいと思います。
従って精一杯真心をこめます。双方の意思確認、日時の設定、それらが決まれば、それをうまくこなすために色々と神経を使います。美容院や散髪にも行き、クリーニングも必要です。風邪をひいても辞めるわけにはいきません。
つまり世話人も、精神的、経費的にも負担があります。
こんなとき救われるのが、やはり誠意のあるお礼です。お金はその次です。
「お金を払っているのだから当然」という考え方は感心しません。全てにおいて言えることだと思いますが・・・
次回はいよいよ交際編です。