虐待を防ぐために ~虐待は乱暴な人がするのではない~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:統合心理学・応用心理学・社会問題(課題)

皆さんは虐待をする人、している人に対して
どのようなイメージをお持ちでしょうか?

物騒であったり、怖そう、乱暴
攻撃的な人といった印象がありそうですが
実は虐待をしている人の本質は
攻撃的なのではなくて
むしろ被害意識が強い人なんですね。

被害者意識を持ってる人はすべて虐待をしている人というわけではありませんが
自身が抱える被害意識から
自分より弱い相手(唯一素の自分を表現できる相手)に対して見せる
“心の弱さ”の表れなのです。

攻撃的なところから一見怒りや相手の支配といった
負の感情がそうさせているように思いますが
負は負でも
相手に対する恨みや憎しみの感情から生まれるのではなく
自分自身に対して向けられた負の感情の暴走と言えるでしょう。

自分でもどうしようもない
コントロールできない感情の波が
心の許せる相手、心を開いている相手に対して
その矛先が向けられるわけです。

つまり虐待は傲慢で怒りの感情が強い人が起こすのではなく
心が弱いから、何で自分ばかりこんな目にと被害意識から生まれる
感情表現の表れだということがおわかりでしょうか。

ですので本当に虐待防止を考えるなら
虐待をする人を規制したりして取り締まるよりも
虐待者が抱える被害意識の緩和に取り組むことこそ
真に虐待防止へとつながる取り組みになるんですね。

被害者意識についてはまた機会がありましたらお話したいと思いますが
虐待をしてしまう人の心理(心の内)を丁寧に汲み取っていくことで
真の虐待防止へとつなげていきたいものです。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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