人は自分が巻き込まれるのが嫌だから人を励ましている

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:人間関係・コミュニケーション

人はなぜ人を励ますのでしょうか?

落ち込んでる人やしょげている人に対して
頑張って、元気を出してというように
励まされたことによって元気になることもありますが
下手な励ましはむしろ逆効果になってしまいます。

それなのにどうして人は人を励ますのでしょうか?
下手に励ますことは逆効果になるとわかっていても
何とか頑張ってほしいと願ってやみません。

人が人を励まそうとするのは
元気になって欲しいという元気づけのためもありますが
その心理の裏には“面倒が嫌だから”という動機が隠れているのです。

もちろん表立って(裏の心理を認識して)励ましているわけではありませんが
人に何か悩み事の相談を持ちかけられた場合
なるべく面倒に巻き込まれたくない、関わりたくないといった無意識の心理から
早く解決したいために、面倒や厄介事から逃れたいために
何とか頑張れ、自分自身で何とかしろ、私を巻き込むなといったように
人は相手を励ますという行為に及ぶわけです。

何度も言いますが
面倒や厄介事だと思って(そう認識して)励ましているわけではありません。

相手に頑張ってもらいたい、元気になってもらいたいという気持ちは偽りではないですが
自分にはどうにもしてあげられない解決困難な悩みを打ち明けられても
人の心理は面倒や厄介事として捉えてしまうんですね。

反対にそう簡単に人を励まさないような人は
話を自分事と捉え、相手の話を真剣に考えている(向き合っている)から
とも言えるでしょうか。

実際に面倒と感じているかどうかとは関係なく
裏の心理作用としての働きですので
人を励ましたり励まされたりすることが
必ず面倒のように思っているということではありませんのでご注意を。

誰でも面倒やしんどいことは避けたいものです。

それが自分のことでも他人のことでも同じですので
人を励ましてはいけない、励ましてくる人は裏で面倒に感じているのかと考えず
心理的には自分に対しても他人に対してもそういった側面もあるのだということを参考にしてくださいね。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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