人件費の削減で会社が傾く ~企業の存在意義とは?社会に必要とされる組織に~

テーマ:仕事・生活・ビジネス

企業の経営方針や経費削減策として
大きなところでは人件費の削減が言われますが
確かに人件費が占める経費の割合としては大きなものになっています。

会社を経営、運営していこうとすると
どうしても利益の獲得や経費の削減は必要ですけども
削るところは人件費ではないんですね。

経営努力やコストの削減にこそ取り組むべき課題であり
企業(組織)の抱える最大の財産である
人件費を削ってどうするのでしょうか?

確かに無駄な動き(働き)や非効率の改善は必要ですが
人材を適材適所に配置して活用することこそ
組織としての本来の力を発揮するわけですね。

人件費を削るということは人手不足を増長することであり
業務の多忙化を招く事態になってしまいます。
(非効率を推進)

効率化とはどんどんかけ離れていき
むしろ経営状況を悪化させる要因となってしまうでしょう。

何故ならば、人材とは企業の力、組織としての力だからです。
(構成しているもの)

つまりそんな重要な要素である構成要素(要員)を削るということは
自ら組織を傾けているようなものですよね?
何せ支え(支柱)を削っているのですから。(=人件費)

どうしてそんな無謀な策を自ら率先して実施するのでしょうか?
そんなに組織(会社)を傾けたいのでしょうか?

人こそが組織を構成している(形成している)重要な要素だということを理解できれば
人件費とは削るものではなく
むしろ人(人材)に投資してこそ組織力をアップする大きな力になるんですね。

人材を消耗品のように考えている企業は
現状維持がせいぜいで成長することはありません。

先程も述べたように人件費削減策を続けていけば
いずれ会社は痩せ細り、傾いてしまうでしょう。

そもそも企業というものは
人や社会をより良く、豊かにするためにあるものであり
利益追求や儲け主義、そして人を痩せ細らせる人件費の削減なんてもってのほかで
そんな事をしてまで維持しなければならないものであるなら
社会にとって必要のない組織としての烙印を押されても仕方ないと言えるでしょう。

もちろん必要な範囲でのテコ入れの意味で
人件費を適宜見直す必要はあります。

問題なのは人件費という概念を履き違えて捉えてしまうこと。

経営不振や経費圧迫の原因のように考えていると
本当に経営に必要な財産である「人財」を失ってしまうことになりますので
会社が傾かないように人材の育成にこそ力を入れて取り組んでいきましょう。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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