心理カウンセリングの守秘義務について・パート2 ~心理カウンセラーの危険なタレント化~
ケースにもよりますし、全てが全てだとは言いませんが
そもそも行政などが実施する無料の心理相談(心の悩み系)と
心理カウンセリングとは性質が違います。
かなり平たく言ってしまうと
行政の相談は解決を目的とした相談です。
しかし心理カウンセリングは必ずしも解決を目的としない相談なんですね。
これが何を意味するのかと言いますと
解決を目的とした相談とは
例えばDVや虐待といった問題を抱えてる場合
それが起こらないように物理的(実質的)に対処することであり
それを目的とした解決方法の相談なんですね。
つまりは強制的にでも仲を引き裂いたりして
問題の本質は何も解決しないままでも表面的に解決に持っていくことです。
ところが解決を目的としない相談とは
表面上の解決よりも、問題になっている原因や中身そのものに目を向けて
本質的なところから改善に向けてサポートしていく取り組みです。
ですからどちらが良い悪いということではないですが
ケースによっては解決目的のサポートも必要でしょうし
ときには避けたほうが(そうしないほうが)結果的に解決につながる場合もあるわけです。
ですのでどちらが良い悪いということではありませんが
本当に根本的な本質的なところから悩みの改善につなげたければ
やはり心理カウンセリングのような解決を目的としない相談をお勧めしますし
行政相談のような解決を目的とした相談では難しい問題もあるということを憶えておいてください。
もう少しわかりやすく平たい例で違いを言いますと
例えば過食の悩みを抱えている場合
行政相談では食べすぎないように、精神安定剤を処方するなどして解決の目的とすることに対して
心理カウンセリングは過食につながる心理的な要因そのものに焦点を当て
精神的なサポートとともに考え方や捉え方の変革や変容を促そうという試みです。
こうしたら解決しますよという“解決策の提案”を目的としないということでしょうか。
もちろん双方どちらの要素も兼ねる場合もありますが
およそざっくりと説明するとお話したとおりの違いがあります。
他にももう少し。
例えば恋愛成就の相談は行政相談では解決しにくいですし
解決はしなくても(解決が目的ではないので)心理的に良い影響があるのは心理カウンセリングでしょう。
心理カウンセリングはまず自分に自信をつける、自信を取り戻すことをサポートするものですから
自分に自信がついてくるとどうしたら良いのか自分の頭で考えられるようになりますし
自分で考えて行動した結果なら誰かの責任にすることもないですし
問題そのものは何も解決しなくても(自分の望み通りにならなくても)
結果的に満足のいく人生を歩むことが出来るようになるんですね。
(必ずそうなるということではありません)
ただし行政相談の場合でも、何らかの解決が必要な問題もありますので
どちらが良い悪いという話ではないですよ。
かなりざっくばらんに大まかですが、およそこのように捉えていただければ間違いないでしょうか。
このようにそれぞれの違いを理解した上で
悩み相談にもメリットやデメリットや、様々な違いがあることを知った上で
今自分に必要なのはどういったサポートなのかをじっくり考えて
それでもわからない、迷われているようでしたらぜひ当ルームにお気軽にご連絡くださいませ。