子供のワガママに付き合わない
実は強すぎる母性(面倒見の良さや親切心といったもの)というのは
子育てにはあまり良くないんですね。
母性と言っても女性や母親に限った話ではなく
男性にも母性は備わってますが
母性が強すぎるということは、言葉を変えれば大きなお世話、お節介だということです。
つまりこの母性というものを子育てにおいて考えてみると
例えばお子さんが男の子なら、遊びでも何でも自分のペースで取り組みたいのに
子供の行動が辛気くさかったり見ていてもどかしくて
つい横から手出し口出ししてしまうんですね。
すると男の子は自分のペースを乱されてストレスを感じ
ついには機嫌を損ねて暴れ出してしまいます。
ではお子さんが女の子でしたら
やはりこちらも同じく自分の段取りというものがありますから
何でも仕切りたい(自分で段取りしたい)という思惑を親に邪魔され
お互い価値観が衝突してついには口論(口喧嘩)になってしまうわけです。
男の子と女の子で少し性質は違うのですが
細かく見なければどちらも子どもには“自分の構想”というものがあるわけですね。
それは大人でも同じで
これが大人同士だったり人間関係で言いますと
“個性を尊重”するということになりますから
子に対しても子供の個性を尊重せず何でも親の自分がやってあげたら
子どもにとってはストレスでしかなく、喧嘩になったり癇癪を起こすのは当然ではないでしょうか?
大人同士でも考えてみてください。
自分がやろうと思ってたことを、こうしようと思ってたことを(構想)
例え親切心であっても他の誰かに代わりにやられたらどうでしょうか?
やはり子供と同じように大きなお世話、お節介だと感じませんか?
誰でも自分がこうしようと思ってた構想を他の誰かに崩されたら
ただのありがた迷惑で不満にしか感じませんよね。
(つまりはありがたくないのです)
勉強にしても子にはそれぞれ自分の構想がありますので
やろうと思ってたのに親に言われたらやる気を無くしてしまい
機嫌を損ねてしまうなんてことはどこのご家庭でも経験があるのではないでしょうか?
やはりここでもつい母性が邪魔をして
見ていてもどかしかったり親切心や面倒見の良さの裏返しから
つい親の自分が手出し口出ししてしまうんですね。
ここで問題なのは母性そのものではなく
強すぎる母性だということです。
手出し口出ししてしまうことが全ていけないのではありません。
言葉を変えると目配り気配りができるということですから
母性は決して悪影響しかないということではないのです。
しかし先程も申しましたように、子どもにもそれぞれ自分の構想というものがあり
それを誰かに乱されると不満だったりストレスになりますから
ついには爆発して親子喧嘩が日常茶飯事なんてことにならないように
子供の個性を尊重して奪ってしまわぬよう、自分の母性についてもその度合いを知り
上手に親子関係(人間関係全体についても)を築いていきたいものですね。
親子の関わり方やコミュニケーション術などについては
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