心の負担が軽減される仕組みの解明と解説 ~知識と経験による、脳機能の自動プログラム化~
定額を払えばいくらでも食べられる「食べ放題」ですが
ちゃんと採算は取れているのでしょうか?
どうしてやっていけるのでしょうか?
そもそも食べ放題と言っても60分や90分など時間の制限があります。
もう少し長かったとしても、その間にどれだけの量を食べられるのでしょうか?
この時間制限がある時点で採算は取れていますし
もし時間制限がなかったとしても、人は連続して食べ続けることは出来ません。
消化にかかる時間があるからです。
いわゆる大食いと言われるような人で
永久機関のように食べ続けられる人もいますが
たまにそんな人が来店したからといって
お店が潰れるほどの深刻なダメージを与えられるわけではないのです。
(決して赤字にはならない)
つまり食べ放題を実施する時点でメリットしかないんですね。
加えて飲み放題ですが
食べ放題に飲み放題を付け加えることで
も一つお腹は食べ物を受け付けられないようになります。
もちろん飲み放題だけでも十分採算は合いますし
人は元を取ろうと必死になればなるほど
自らが苦しむことになって文字通り自腹を切ることになってしまうのです。
お店の側にとっては食べ放題に飲み放題は大歓迎でしかないわけですね。
と、ここまでは表面的な食べ放題(飲み放題)による儲けの仕組みなんですが
ではなぜそんなに食べ放題が儲かるのか?ここからよく考えてみてください。
よりわかりやすくするために、あえて極端な例を用いてご説明いたしますが
まず料理の単価について考察してみましょう。
例えばコンビニやスーパーなど小売店で売られている「おにぎり」1個を考えてみてください。
おにぎりは単価(売値)にして言えば100円前後か、安ければ70円程度で購入できます。
そして割引でもされていたら50円少々で購入できるでしょう。
ではそんなおにぎりの原価(仕入れ値)を考えてみてください。
仮に販売額が100円のものなら、儲けを出すためにはその原価は一体いくらになるでしょうか?
ものすごく安い(安価な)ことがわかりますよね。
さて、もしそんなおにぎりの食べ放題があったとしたら
食べ放題の料金の元を取るのに一体どれだけ食べないといけないと思いますか?
とても元を取れるような量のおにぎりを食べ続けられるでしょうか?
しかも時間制限内に。
おにぎりの食べ放題料金が1000円だったとしても
原価から計算して元を取るためには
とてもじゃないけどそんな量のおにぎりを食べ切るのは困難なことがわかるはずです。
このようにわかりやすくするために、あえておにぎりのような単純な例でご説明しましたが
これが少々リッチになって通常の食べ放題で考えたとしても
同じ原理で元を取るのは相当困難なことは想像に難くないはずです。
更にはお客の一人ひとりに時間をかけて料理を提供しなくてもいいので
人件費の大幅なコスト削減にもつながります。
(一人が一定量の料理を作るだけで済むなど、多くの人手や手間がかからない)
だからこそ食べ放題や飲み放題はやればやるほどお店は儲かるわけですね。
そしてお客の側からしてみれば、自分の好きなものを好きなだけ食べられるわけですから
お互いにとって満足できる食べ放題というシステムが
いかに流行浸透するかがおわかりいただけるかと思います。
店側にとっては実施提供するだけで利益になりますし
それでお客は頑張って元を取るぞと勝手に意気込んで満足して食べられるわけですから
両者にとってメリットでしかないわけですね。
ただ人間社会(経済活動)の中だけで見れば流行って当然のこのシステムですが
食べ放題による環境問題や他への影響(食糧危機や食べ残しに対する処分の問題など)を鑑みた場合
様々な問題や課題の多いシステムではあるのでよく考察してみる必要があります。
食べ放題の利益や利便性による必然性と、それに相対する負の問題(害悪)については
手放しに喜んでばかりはいられない現実があることを忘れないようにしたいものです。