ケンカの絶えない親子関係の意識改革 ~子供の口答えを利用して子供の知恵を磨く~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:教育・子育て

子育て中の親御さんにとっては、子供に何を言っても反抗(口答え)ばかりして聞いてくれませんし
何とかして言い聞かせようと頭を悩ませてる方も多いのではないでしょうか?

子供にも意地やプライド、自尊心や反抗心に好奇心もありますから
大人が一方的にこうしなさいと指図しても素直に聞き入れてくれませんし
この心理を上手く利用すれば子供の成長に繋げる事も可能です。

まずもって子供に正論や理屈は通じません。
まともにやりあっても子供は利口ですから、何でも屁理屈で返して来て大人は困るだけで
正論を盾にするだけの大人に勝ち目はないのです。

私は子供には意地やプライドがあり、そして好奇心があると言いました。

大人の理屈(都合や事情)で持って言い聞かせようとしても
それは自らの意思ではないので自尊心を傷つけ、反抗心が生まれます。

そして意地とプライドがありますからてこでも動こうとしませんし
一旦機嫌を損なうと最終的には手がつけられなくなり
泣いたり暴れたりして結局子供の意思に従うしかなく
大人が根負けして終わりになるのがお決まりのパターンではないでしょうか。

そうでなければ暴力や虐待という手段でしか大人に勝ち目はありませんから。

もちろん勝ち負けの問題ではありませんが
子供には子供の理屈に合わせて考える(接する)事で
自尊心を傷つける事なく好奇心を刺激し
その意地とプライドで関心を引く事が出来ます。

つまり子供は大人の言う事を聞きたくないので
逃げる口実として屁理屈を言ってるだけなんですね。
言ってる事が重要な意味を持ってるわけではありません。

しかしその屁理屈(考え)に合わせてやると
子供は自分が言った手前、意地とプライドで引く事が出来なくなりますから
自分で言った事を自分で考えられるように上手く誘導してやる事で
次第に物事を考える力が身に付くようになるでしょう。

その時はただ逃げたいだけなので、なかなか言う事は聞いてくれないかもしれませんが
ここで大切なのは言う事を聞かそうとするのではなく
子供に自分で考える力を身に付けてもらう事。

いつも逃げてばかりでは考える力が身に付きませんし
ただワガママになるばかりで勝ち目のない戦いに大人が疲れ果てるだけになり
そうして大人に勝ち誇って来た子供は成長しても困難に立ち向かう方法がわからず
目の前の壁に逃げてばかりの(それでまた何とかやり込めると勘違いしたままの)
苦悩に苛まれるだけの人生になるのは言うまでもありません。

子供の屁理屈という悪知恵を活かして、大人が本物の知恵に磨いてやるのです。

そのためには大人が子供より一枚上手の利口でなければなりませんし
だからといって勝ち負けや自分の方が上という上から目線ではなく
子供が自分の力で目的を果たす(達成する)ためにはどうすればいいのか
自分で考える力が身に付くような接し方を心がけてくださいね。

子供に言う事を聞かせる事が目的になってはいけませんよ。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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