超ゴム理論の応用 ~年齢によって時間の感覚に違いを感じるワケ:後編~
時間を歴史や時刻の事だと考えてると混乱してしまうのですが
時間の経過とは状態の変化であり
過去も未来も、全ての時間は同じ空間に存在するのです。
早速混乱して私が意味不明な事を言い始めたと思ったでしょうか。
時間の仕組みや構造については以前から超ゴム理論などを用いてお話して来ました。
(参考コラム一覧:http://mbp-japan.com/kyoto/kyotocl/column/?jid=438)
時間は状態の変化ですから、変化した後は過去になりますし
これから変化を起こすものを私たちは未来と言ってるのです。
しかし過去も未来も同時に存在するだなんて、一体どういう事なのでしょうか?
変わってしまったら過去、これから変わるものを未来。
しかし過去と未来が同時に存在するのではなく
時間という空間の中で過去や未来が起こり(変化し)
時間そのものは過去でも未来でもなく、まさに“今この瞬間”なのです。
つまり言い換えれば“距離”が違うだけ。
言葉で表現するのは難しいですが、時間は距離の事だと考えれば
例えば今私たちの居る場所(地点)と地球の反対側では距離は違いますが
存在している時間は同じですよね。
ここで注意したいのが同じなのは“時間”であって、“時刻”ではないという事。
別に私たちは生きてるけど地球の反対側では死んだ人が存在してるわけではありませんし
同じ瞬間(空間)に私たちは同時に存在してるのです。
ただし時刻は違いますので、移動してる間(経過中)に反対側の人は死んでるかもしれませんし
時間の流れによって状態は常に変化を起こしてますから
ある瞬間には同時に存在していたものでも、時間の経過(状態の変化)とともに存在しなくなる事だってあるわけです。
これが過去や未来といった歴史(時刻・時間の経過)であり
時間とは全ての時間が同時に存在するというのがおわかり頂けましたでしょうか。
ですから人の死も、死んだら消えて無くなるのではなく
時間の経過という状態変化の中の一つなだけで、ただ肉体が物質化する(宇宙、もしくは星に還る)だけなのです。
このように人の生死を始め、時間を宇宙規模で考えると、時間とは途方もない距離なだけであって
現在と過去は距離の違いという時間のズレ(つまり時差)であり
宇宙の誕生も現在私たちが存在している今この瞬間も同時に存在してるというわけですね。
ただそこまで移動しようとするとその途中で状態が変化してしまうだけの事。
時間の経過とは距離を移動するだけですから
例えば過去に移動しようとしても実際には過去に行くわけではなく
あくまで未来に向かって(状態変化を起こしながら)移動してるのです。
ですから到着した時には既に過去ではありません。
少し掴めて来たとは思いますが、やはり頭の中は混乱して来ましたでしょうか。
私も自分で構造は把握していても、時間の事を考えると自分でも混乱してしまいますから
何も不思議な事ではないのでご安心ください。
さて、私はこれをどう心理学に活かすかを追究してるわけですが
時間とは何も宇宙の話や物理学の分野だけの話ではありません。
私にはこの理論や時間研究を実証する手段(機会や環境)もなく、検証する方法もないので
なかなか学会や学術誌などを通して広く社会に公表する事が出来ませんが
実は人の心理やあらゆる分野にも通じる理論であるという事を
私は相対性心理学や統合心理学を通して、これから皆様に心理学と学ぶ事の楽しさ
そして生きる事の楽しさをお伝えしていこうと考えてます。