人間関係が上手くいくコツは、相手を知り過ぎない事
例えば皆さんはスーパーなどで売られてる“昔のコロッケ”と聞いてどうイメージしますか?
一般的には昔ながらの製法や具材で作られたコロッケだったり
昔風のコロッケを想像されると思いますが
自閉症の人は捉え方が違います。
では自閉症の人は昔のコロッケと聞いてどうイメージすると思いますか?
自閉症についてなまじ知識のある方でしたら
自閉症の人は言葉をそのままの意味で理解しますから
賞味期限の切れた、だいぶ前(昔)に作ったコロッケだと思われるかもしれません。
実はそんな風に思った方は
自閉症の事をちっともわかってません。
自閉症だからといって必ず言葉のままを解釈したり
普通のコミュニケーションでは通じないわけではないんですね。
自閉症といっても様々ですから
わかりにくい表現をどう解釈すればいいのかわからない(苦手な)だけで
ちゃんと意味が通じる事もあれば、自閉症は皆一緒ではないんですね。
実際昔のコロッケと言われてもどのようにも解釈出来ますから
自閉症じゃなくても普通の人でも
どういう意味なのかしっかり確認しないとわからないはずなのに
たいていは思い込みや想像でやり取りしてるだけで
たまたまそれで何となくコミュニケーションが成立してるだけなのです。
だからたまに意思疎通が出来てなかったりしますよね。
自閉症だからこう、自閉症の人は皆同じだなんて考えるのは
相手を頭で考えて理解しようとしてるだけなんですね。
つまりその人の事を心で理解しようとしていない。
心で接してないわけです。
相手が何をどこまで理解し、どう思ってるのかなんて
相手と接して確かめてみるしか
心と心で触れ合って、その人がどういう人なのかを理解してみなければわかりません。
このように自分勝手な想像や思い込みは
理解の妨げになってしまうんですね。
きちっと確かめてもいないのに
この人はこういう人だからと勝手に思い込みで判断してると
自分で自分が不幸になる原因を作ってるようなものです。
本当に相手の事を理解しようと努めてますか?
自分は楽してわかった気になって
ちっとも努力しようとせずに全部相手任せにし、自分に振り回されてはいませんか?
今回の話は何も自閉症の人の話ではありません。
自閉症とはどういうものかではなく
基本的な人間関係の、コミュニケーションの話です。
人間関係とは相互努力によって築かれるのです。
どちらか一方が、誰か一人が努力して良好な関係が築かれるものではありませんから
お互いがそれぞれに努力して理解しようと歩み寄らなければ
相手に不満ばかり抱く人間関係しか築けませんよ。
ではどのようにして良好な人間関係を築けばいいのかは
心理カウンセリングを通して私と一緒に学んでいきましょう。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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