傾聴だけではダメ。フィードバックこそカウンセラーの腕の見せどころ
例えば何か悩みがあってどうしたら良いかと質問をして
ああそれはこうすれば良いですよなんて直ぐに答えられるような質問なら
何も私じゃなくても誰でも答えられるでしょうし
わざわざ人に聞かなくても自分でネットで調べればいくらでも答えは載ってるはずなんですね。
(ただし自分が望む回答とは限りませんが)
つまり自分の力で何とか出来るような内容じゃないから質問をするわけで
そんな真摯に向き合わなければわからないような質問に
こうすれば良いですよなんて簡単に答えられるはずがないんですね。
そしたら人に何か質問をして、自分が期待した答えが返って来るなんて思ってたら大間違いです。
それとも自分は楽して考える事もせず、何の努力もしないで誰かが解決してくれると思ってるのでしょうか。
しかもタダで自分のために力を尽くしてくれるだなんて。
そんな虫の良い話はありませんよね。
もちろんそんな事は皆さんわかってると思いますが
人に質問をするとはそれくらい解決が困難なものだという事です。
自分に無理なものを他人だったら簡単に解決出来るものではありません。
質問する事がいけないのではなく
自分は何の努力もせずに人に解決してもらおうという考えが問題なんですね。
そこまで思ってなくても、何で答えてくれないんだと自分の問題を人のせいにしてしまう事が問題なのです。
自分が努力して乗り越えないような悩みは
いくら他人が努力したところで結局はいつまでも同じような悩みの中に生きなければなりません。
だからこそ自分の力で乗り越えるために私は心理カウンセリングで精一杯サポート致しますし
その精神的支柱として必要な存在こそが私(心理カウンセラー)でなければならない理由なんですね。
でなければただこうすれば良いですよなんて言うだけなら誰でもいいですし、何も私じゃなくても構わないのです。
私だから出来る事、私でなければならない理由があります。
誰でも良いなら悩みの種である問題の張本人に直接聞いたらいいのです。
それこそネット上で質問すれば誰かしら何なりと答えてくれるでしょう。
ただし期待通りの答えが返って来るとは限りませんが。
よほど困ってる様子でも伝わらなければ、人は他人の質問なんかそれくらい自分で考えろとまともに取り合ってくれません。
質問に答えて何か自分に利益でもあるなら別ですけどね。
心理カウンセリングは利益目的でやるものではありませんが(実際金銭面では大した利益にならない)
利用料(謝礼)を払ってまで利用するからこそよほどお困りなのが伝わるのであり
だからこそ真摯に向き合って問題解決に取り組めるのです。
しかも心理カウンセリングは心理学を心得た専門家によるサポートだという事をお忘れなく。
そんじょそこらの悩み相談とは訳が違います。
とにかく話を聴いてもらえる安堵感を、皆様もぜひ体験してみてください。
それだけでもずいぶん気持ちが楽になって、これから前に向かって進んでいける心の準備が出来るでしょう。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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