相対性理論を心理学に応用する ~回転の法則・回転によるエネルギーとストレス~
この宇宙やこの世は基本的に無秩序の状態です。
ルールも何もない無秩序なんですが、その無秩序の中にもある一定の法則があり
この法則が秩序を生んでるんですね。
無秩序なのに秩序がある(生まれる)。
矛盾してますよね。
大いなる意思や全体意思なんて言われたりしますが
これは誰かの意思でも何でもありません。
ただの法則です。
(まるで支配されてるようだから何らかの意思が働いてるように思うだけ)
例えば世の中を変えたいとか社会を変えてやろうと
世間を騒がすような大きな事件(無差別殺傷事件やテロなど)が度々起こりますが
一時は大きく取り上げられて話題になりますが
全体として見ればその後何事もなかったかのように
また社会は平静を取り戻して同じように動き続けます。
別に誰の意思でもなければそれで流れが変わる事もなく
結局社会は以前のままで何も変わりません。
これが事件を起こすという、自分の意志で自分の好きなようにやった事でも(ルールの無視=無秩序)
大きな流れの中では何も変わらないし変えられないという
無秩序の中にある法則(秩序)なんですね。
ですから無秩序と秩序は一見矛盾してるようでも、実は同じ性質のものです。
私は宇宙の構造を“多次元宇宙”、あるいは“多面的宇宙”というように表現してますが
これは以前合わせ鏡の原理を用いて説明しました。
(http://mbp-japan.com/kyoto/kyotocl/column/14097/)
こっちで起こってる事はあっちでも起こってる。
あっちで起こる事はこっちでも起こる。
この法則に当てはめてみればわかりますが
因果応報とは合わせ鏡の原理であり
自分がやった事は良い事でも悪い事でも関係なく、自分にも起こる(返って来る)という事。
自分だけ変わろうとしても何も変えられないし
何かを変えたければ全てを変えなければいけない。
人生の生き方でも、どんな生き方をするのも自由ですが(自由=法則がない=無秩序)
無秩序ではありながらも法則には逆らえないという事ですね。(無秩序の中の秩序)
宇宙、つまりこの世で起こってる全ての現象は極めて物理的な法則によって成り立っていて
ああすればこうなる、こうすればああなるという法則が存在し
そこに誰の意思もなければ、誰の意思を持ってしてもこの法則は変わらないんですね。
信じられないかも知れませんが、人の心理すらもこの法則に則って作用しているのです。
ですから人間関係でも宇宙の出来事と同じ様に
ある所で星の大爆発が起こっても、他の所では何事もなかったかのように平然としてられますし
同じ様に人間社会で何か騒ぎ立てた所で、全ては一過性のものに終わってしまうのです。
そしてまた同じ事を繰り返す。(歴史の繰り返しも同様)
ここまで来るとどことなく悟りの心境にも似てますが
このように悟りの境地に達してしまうと
この世の出来事や宇宙なんて取るに足らない非常につまらないもので
人生に面白味も何もなくなってしまいます。
その代わり滅多な事では動じない心を得られますが
どちらが良いか悪いかではなく、要はバランスですから
まずは人生、個人の意思なんてあってないようなものだと悟る事。
そうすれば自分は自分の意思だけで生きてるのではなく(思い上がり)
今ある自分は皆のおかげなんだ、皆に生かされてるんだと思えば感謝にも繋がりますよね。
自分の事だけを考えたり自分のためではなく、人の事を考えて生きようとする事が出来ます。
取るに足らないつまらない世の中に生きるのか
そんな中でも充実した人生を生きるのか。
そこだけはあなたが自分の意志で自由に変えられる部分であります。
これが自分が変えられるのは自分だけと言われる所以なんですね。
相手を変えようとしても、宇宙の構造のように法則は変えられないのです。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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