心理カウンセリングの1時間はどんな時間? ~カウンセラーがクライエント様に思う事~
何でカウンセラーは答えを言ってくれないのか?
アドバイスをしてくれないのか?
皆さんの、これはどうしたらいいでしょうか?
こういう時はどうすればいいですか?
なんて質問にいちいち全部答えてたら
カウンセラーの方が潰れてしまう危険があります。
そしたら心理カウンセリングどころではありません。
というわけで、だからいちいち答えを出さないんです。
自分で考えさせるんですね。
いやほら、結局はそれが一番問題解決力に繋がるんですから。
でも実際答えを聞きたければいくらでも答えられますし
いくらでも答えますよ。
実はカウンセラーもその方が楽だから。
とまぁ冗談交じりに皮肉っぽく言ってますが
でもそれをしないのは
本当の意味であなた(クライエントさん)の事を考えてるからなんですね。
答えを出さないからといって考えるのを放棄してるんじゃない。
実はものすごく一生懸命に考えてるんです。
だからそんな簡単に答えなんて出ない。
そう、出さないんじゃなくて出ないんです。
自分の悩みにそんな簡単に答えなんて出ますか?
クライエントさんの悩みも自分の悩みであるように考えると
そんな簡単に答えなんてものは出てきません。
しょせん他人の悩みと考えてるから簡単に答えが出てくるんです。
いざ自分の身になったらそんな簡単に答えなんて出てくるはずがありませんよ。
つまり、何もイケズをして答えを言わないようにしてるのではなく
わざとあなたに考えさせるように仕向けてるわけでもないんです。
一生懸命考えて考えてしてるから、答えが出てこないんです。
そしてカウンセラーだけが考えるのではないですから
それでもし簡単に答えが出てきたとしたら
それはカウンセラーの考えた答えでしかないんですね。
私が自分の答えを考えたところで
あなたの問題が解決しますでしょうか?
あなたの問題はあなたが答えを出さなくてはいけません。
だからカウンセラーは一緒に、一生懸命考えてるのです。
答えを出すのではありません。
考えてるんですよ。
あなたは自分の問題に、他人に答えを出してもらうのですか?
もしそれでいいなら、いくらでも私が答えさせていただきます。
しかしそうではなく、一緒に考えてほしいと仰るなら
とことんあなたと一緒に考えさせていただきます。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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