仕事の本質を理解し、その本分を全うするのが真のプロ

マンガやアニメのキャラクター、映画の吹き替えなど
声で役を演じる声優という職業が人気で
若い人にとっては憧れの職業になってるようです。

しかし声優という職業を
アイドルのような存在だと思ってる人も中にはいるでしょう。

確かにそういう側面はありますし
何も間違いではありませんが
声優というのは声を使って伝える事の出来る職業です。

何も役を演じるだけが声優の仕事ではなく
自分の声というものを使って人に何かを伝える事の出来る
立派な職業なんですね。

アイドルになりたいのでしたらアイドルになればいいのです。
特に声優である必要はありません。

例えば何か情報を伝えたり朗読するのでも
私たち素人はただ読み上げてるだけだったり
イントネーションもめちゃくちゃで訛りがあったりと
どうしても明瞭に伝える事が難しいわけです。

しかし声優であれば、誰にでもわかりやすく伝えたり
しっかりと聞き取れる声で話せるといった、基本的な技術が求められますし
まずもってそれが出来なければ
いくら演技は上手くても声優としてはやっていけません。
もちろん歌唱力があるかどうか、特徴のある声であるかどうかではない事は
言うまでもないでしょう。

ただのアイドルであれば
いくら滑舌が悪くても演技が上手くなくても通じますが
やはり声優という仕事としてやっていくには
ただのアイドルではいけないのです。

今回は声優という職業を例に取り上げましたが
これはどんな職業にでも同じ事が言えます。

私でしたら心理カウンセリングですが
ただ人の悩みを解決してあげたいだとか救ってあげようだの
自分の思惑でしかないそんな甘い考えでは心理カウンセラーは務まりません。

心理カウンセラーは救世主でもなければ分析家でもありません。
ましてや講演会などで注目を集めるだけの、人気取りの仕事ではないんです。

プロの仕事として重要なのは、自分が何の仕事をしてるのかではなく
自分の持つ専門知識や技能を仕事にどう活かすのかが重要なのです。

自分のしている仕事の本分とは何か？
ここを把握して理解して取り組まなければ
ただ自分の趣味や道楽でやってるのと何も変わりませんし
それではいくら活躍はしていても、真のプロとは言えないのです。

真のプロならば、覚悟が必要です。
生半可な気持ちでやるなら、人からお金を頂けるだなんて思わない事です。


京都カウンセリングラウンジ
宮本　章太郎



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