神の正体―その1 ~神の支配する世界と神への服従~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:なるほどおもしろ心理学

心理学の<心>は<神>と同じ発音であり、神とも書けます。
そうすると心理学は=神理学、神の理(ことわり)の学問となり
心理学とは神に通ずる学問、つまり神の事を学ぶ学問だったんですね。

では一体、その神とは何なのでしょうか?
まず神の正体を知らなければ、神について学ぶ事は不可能でしょう。

最初に述べたように、<神>とは<心>ですから
心とは何であるかを知れば、自ずと答えも見えて来ます。

という事はつまり、心の存在を探ればそれが答えですし
心はどこにあるのか?
そう、私たちの中に存在するわけですね。

神とは自分自身の事、あなた自身の事であり
もっと厳密に言えば、自分自身の“脳”の事だったのです。

つまり自分の脳こそが唯一神と呼べるものであり
一般的に宗教で言われるような神様という
得体の知れない何者かがどこかに存在してるわけではありません。

この話は奥が深く、解説し始めると長くなるのでここではしませんが
実はここにも自閉症が関わっているとだけ、頭の隅にでも憶えておいてください。

これは何も伊達や酔狂、宗教的なものや神秘思想から来る
狂言を言ってるのではありません。
我々の身近な、それこそ心理学を用いて説明する事が出来るんですね。

それだけだとどうしてなのか、皆目見当もつかないと思いますので
ここで少しだけ、心理学と神理学
心(自分)と神(脳)の関係についてをご説明致します。

仏様を拝む場合、その対象物として仏像や位牌などがありますが
神様を拝む場合、仏様で言うところの仏像に代わる物が御神体であり
神社や神殿、神棚でよく見られる御神体は
たいてい鏡ではないでしょうか?
丸い鏡が置いてあるのをよく目にしませんか?

鏡とは自分を映す物であり
自分という存在に向き合える、唯一の道具であるわけですね。

そして鏡は、単に固有名詞や用途としての鏡だけでなく
合わせ鏡やもう一人の自分の姿、霊界に通じているなど
比喩表現としてもよく用いられます。

これらの事から、なぜ御神体の多くは鏡なのかがよくわかりますし
神は本当は自分自身なんだという事もよくわかり、その関係性も見えて来ます。

鏡を通して、神と言う、自分自身の姿を映してるんですね。
そしてそんな自分を拝んでるわけです。

よく懴悔したり、神や仏に許しを請うて気分が晴れたりするのも
実は自分が自分に対して、自分を許してるからなんです。
自分のして来た事を見つめなおし
そんな自分自身を認め、受け入れる事で
許せる心を持てるようになったからなんですね。

心に余裕が持てた瞬間です。

更に日常の中に目を向けてみても
神の存在とは自分の脳である事がよくわかるお話を次回にいたしましょう。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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