傾聴だけではダメ。フィードバックこそカウンセラーの腕の見せどころ
人は相手に疑問を持つと不満が、自分に疑問を持つと感情をコントロール出来るんですね。
例えば心理カウンセリングは、なぜ無料体験をしないのかと思ってたり
問い合わせではなく、電話やメールでいきなり相談をして来て
何も答えてくれなかったと憤りを感じてるような方は
このように考えてみてください。
例えば理髪店に行って、ちょっと試してみたい髪型があるんだけど
試しに切ってもらってもいいですか?とお願いしてるようなものです。
試しでも何でも切るのはいいんだけど
理髪店もそれを生業としてお店を経営してるんですね。
それで気に入らなかったら次から行かないでしょ?
そもそもお試しでそんな事お願いしますか?
心理カウンセリングもそれと同じです。
お試しで無料体験のような事をしてるルームもありますが
基本的にはおかしいのです。
だって、気に入ってもらったり継続してもらうために(ファンになってもらうために)
心理カウンセリングをやってるのではないんだから。
カウンセリングはクライエントさんが自分自身のために受けるものなんですね。
理髪店の話だってそうです。
次からもそのお店に通うかどうかを判断するために行くのではありません。
自分が髪の毛を切ってもらいたいから、自分自身のために足を運ぶのです。
そこで気に入れば次からも通えばいいですし
不服があるなら次から行かなければいいのです。
本来は髪を切ってもらう事が目的なのに
通い続けるかどうかを判断するために試してみたいだなんて申し出る事の方が
よっぽどおかしいと私は思いますよ。
しかもそれで断られたと不満や文句を言ったりするわけですから
お店にとってはお客様でも何でもないですし、いい迷惑でしかありません。
このように自分の身に直接起こってるような事でも客観的に見てみる事で
事態を冷静に分析し、客観的な考察が出来るようになります。
どこがどうおかしいのか判断出来るようになりますし
感情的に心の処理をする事も減らせるんですね。
何か揉め事や憤りを感じて他人のせいにしてるような時でも
よくよく考えてみたら自分の方が理不尽ではないかと気づく場合もあります。
こうして後で振り返ってみる事で、例えその時はわからなくても
自分自身で気づける事はいくらでもあるんです。
しかし自分の事は省みず、何でも他人のせいにして済ませるから
常に悩みや不満を抱えたまま生きて行かなければならないんですね。
何でやってくれないのか、どうして自分の思い通りにならないのかと
それが人への不信感にも繋がってしまいます。
ほんとは自分が原因を作ってるんです。
その事に気づけるか気づけないかで、その後の人生も大きく変わって来るでしょう。
物事は相手の態度で判断するのではなく、まず自分自身の態度を振り返ってみて
なぜそうなるのか?なぜ上手くいかないのかをよく考えてみましょう。
果たして自分に原因はないのか?まず自分を疑ってみるんです。
だからといって自分が悪いわけでも責める必要もありませんが
自分がそうなる原因を作ってるんだという真の意味に気づく事。
相手が悪いのでもない自分が悪いのでもない。
ただ冷静に状況を、その本質を見極める力をぜひ身に付けていただきたいと思います。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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