心理カウンセリングの現場から訴える、情操教育の必要性と重要性 ~人生は常に学びである~
勉強が嫌い、勉強したくないなんて言ってる子供は
日本の子供くらいじゃないでしょうか?
実際は決して日本だけではありませんが
貧しい国の子供たちはみな、勉強したい勉強したいと言ってます。
環境の面で、日本の子は生まれてから比較的
豊かで苦労を知らないんですね。
そんな何不自由ない、豊かな環境の中で育ち
苦労する事を知りませんから
頑張って勉強して、豊かになろうなんて思いませんし
しかも強制的に、無理やり誰かに勉強させられるもんですから
勉強嫌いになるのも当然だと言えるでしょう。
勉強とは、自分の“心を豊かにする”ためにするものなんですね。
自分の中から自然に、勉強したい、こういう事を学びたいと意欲が湧いて来るのです。
それを決まりきった正解に答えるだけの勉強なんて
誰もしたいと思いませんし
正しく答えられたからといって、心が豊かになるわけでもありません。
そんなしたくもない勉強を、誰かに言われて無理やりやらされるんですから
誰がもっと勉強したいだなんて思うでしょうか。
今ある環境で既に豊かなのですから
努力してそれ以上豊かになる必要もありませんし
貧しいから将来裕福になるために、苦労しなくてもいいようにと
頑張って勉強する必要もないんです。
特別苦労しなくても、そのまま生きて行けるような環境に恵まれてるんですもん。
そんなやってもつまらない勉強を、誰がしたいと思いますか?
その上無理やりさせられたら、誰でも嫌になりますよ。
勉強したいという意欲は、他人に強制されて湧いて来るものではなく
心を豊かにしたいという、自らの心の中から自然に湧いて来るものなんです。
勉強をすると心が豊かになるというのは
頭でわからなくても、心が知ってます。
だからこそ勉強したいという意欲が湧いて来るんですね。
勉強というのは本来、誰にも束縛されない
個人の自由意志によってされるものなんです。
誰も興味のない知識の習得が勉強なのではありません。
個人の心を豊かにしてくれるものこそ
勉強の本質であり、勉強をする目的なのです。
勉強、つまり何も学ぼうとしない人は
心が豊かになる事も、幸せに生きる事も出来ません。
今ある環境で満足し、それだけで十分ですから
それ以上成長する事はありませんし
ちょっと困難に遭遇するとただ不満を言うだけで
だったら良くしていこうと考えようともせず
実際何か努力する事もないんですね。
それは今の環境で温々と生きていけるから。
これがちょっと今のままでは生きられなくなったら
途端に大きなストレスとなり、精神的苦痛を味わう事になるのです。
どうすればいいのか、考えるという事を、勉強するという事を知らないからです。
頭が悪いのではありません。
考えるという頭がないだけなのです。
考えるという頭があれば、例えば自分のわからない事があれば
人に聞くなり自分で調べるなり、何なりと方法は思い付くんですね。
ただし精神的な影響により、考えられなくなってる状態という事もありますよ。
これらの事から、心を豊かに、裕福になりたければ
環境そのものを変えてみるというのも一つの手です。
思い切って自ら変化の中に飛び込んで行くんです。
もちろんそれには、大変な勇気と努力が必要になりますよ。
我が国の、子供の勉強嫌いをなくしたければ
まず温々とした環境をそう易易と提供しない事。
自分で努力して得る方法を、子供自らに考えさせるのです。
だからといって無理やり押し付けたり、厳しい教育やしつけが
子供を勉強好きにさせる良い環境であるという事ではないですよ。
子供を増々勉強嫌いにさせていては、それこそ元も子もないですからね。
では子供を勉強好きにさせるにはどうすればいいのでしょうか?
どうしたらいいのかわからなければ
まずわからない自分が、どうしたらいいのか勉強してみてはいかがですか?
自分は勉強しないのに人にばかり勉強しろと言うのでは
誰が勉強しようという気になるでしょうか。
何の説得力もありません。
勉強は自分の心を豊かにしてくれるものです。
他の誰かではなく、勉強をした者だけが
勉強をした本人だけが、心豊かになるのです。
ただ正解に答えるだけの勉強を強制的にさせるのではなく
自ら学びたいという意志の尊重こそが
子供が勉強好きになる一番の方法であると私は思いますね。
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